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【レポート】『修了生への活動支援 #1 小黒恵子記念館オープニングコンサート』

2017.07.04

【社会連携・地域連携】

洗足学園音楽大学大学院では、社会連携・地域連携を大切に、大学院生、大学院修了生が活動をしています。
また、修了生への支援として、様々な演奏活動の機会を提供しています。

《小黒恵子記念館オープニングコンサート》

Pf.鈴木舞衣(2016年修了生)
Pf.小林夏菜美(2016年修了生)



テノール:草間勇貴(修了生)
ヴァイオリン:腰高多恵(大学院2年)
チェロ:鈴木黎子(修了生)
ピアノ:溝口愛実(大学院2年)

 

小黒恵子記念館コンサートレポート

私は今、高津区内にある小黒恵子童謡記念館で働いています。小黒恵子氏は、「NHKみんなのうた」等で数多くの作品を残した詩人・童謡作家で、この記念館は2017年4月1日にリニューアルオープンしました。仕事内容は、資料整理や展示品の説明、記念館を広く知って頂くための演奏活動等で、一緒に働いている若手スタッフは皆、洗足の大学院の修了生と在学生です。
先日5月4日と6日にゴールデンウィークの特別イベントとして、記念館内ホールにおいてミニ・コンサートを開催しました。両日とも30分程のプログラムで、ピアノによるショパンの小品やヴァイオリン、チェロそれぞれのソロ曲、ピアノトリオによるバッハの作品、テノールのカンツォーネ等、有名なクラシック曲を中心に演奏しました。
コンサートの直前まで通常の業務があり、転換時の譜面台や椅子のセッティングも全て自分達でやらなければならず、演奏だけに集中することがなかなか難しい状況でしたが、演奏していてとても楽しいコンサートでした。
両日とも小さなお子さんからご近所の年配の方まで、30~40名程のお客様にお越し頂きました。終演後にはお客様から、「30分間の小さいコンサートながら、変化に富んだプログラムでとても楽しかった」「楽器の素敵な音を目の前で聴けてとても嬉しかった」「年をとって遠くのコンサートホールまで足を運べなくなったので、近くでこのような楽しい演奏を聴けて嬉しい」「小さい子どもを連れて一緒に聴くことができて良かった」といった感想を頂きました。小さなお子さんも、30分間であれば静かに座っていられるようで、とても集中して演奏を聴いてくれました。
記念館の近くにお住まいで、普段あまりクラシックを聴かない方々にもお楽しみ頂けたようで、人々の身近な場所で演奏することの大切さを感じました。大きなホールで演奏することももちろん大事ですが、小さなホールですぐ目の前にいらっしゃる方々に向けて演奏するコンサートも、とても大事だなと実感しました。
これからは、住宅街の中にある記念館を日常生活の一部として身近に感じて頂きながら、多くの方々に記念館で演奏を聴いてお楽しみ頂き、楽器の生演奏やクラシックがより身近な存在となっていくよう、頑張っていきたいと思います。

2017年3月修了生・副論文優秀賞 チェロ専攻 鈴木黎子

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