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GRADUATE修了生紹介
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洗足学園音楽大学大学院で学び、様々な活躍をしている修了生をご紹介します。
GRADUATE修了生
HARUKA KAWAGUCHI
川口 春霞
- 器楽専攻修了(ピアノ)
- 英国ロイヤルオペラハウス・バレエ団専属ピアニスト
当大学院はフレキシブルなカリキュラムが魅力的で、各個人が専門的に極めたい事を重点的に学べる環境が整っています。
大学時代にバレエピアニストという職業と出会い、バレエと音楽という二つの芸術的な相互作用の奥深さに強く惹かれた私は、さらに多くを学びその技術を高めたいと思い大学院進学を決めました。大学院ではカリキュラムを組む前に徹底したヒアリングが行われ、何を目標に、どんなことを学びたいかを教師陣と話し合うことができます。
私の場合はバレエピアニストという特殊な分野を勉強したいという難しい要求にも関わらず、大学院側はその技術を磨くための授業やレッスンなどを選択科目として用意してくれました。
こうした環境の中で培った技術と経験が、かねてからの夢であったロイヤルバレエ団専属ピアニストという立場を得るための礎となりました。大学院での学びがなければ、今の私はありません。
専門的な分野に特化した勉強がしたい方は、ぜひ進学を検討されてみてください。大学院は一人一人のニーズと向き合い、その夢の実現に最善な環境を提供してくれます。
【PROFILE】
北海道札幌市出身。洗足学園音楽大学及び同大学院を優秀賞を得て修了(卒業・修了生総代)。Trinity Laban Conservatoire of Music and DanceのISP Advanced 課程を、Distinction(最高位) を取得し首席で修了。
第31回ピティナピアノコンペティション北海道大会第1位(併せて北海道新聞社賞受賞)、第28回日本クラシック音楽コンクール全国大会第4位(1位、2位なし)等各種ピアノコンクールに多数入選・入賞。ソリストとしての活動に力を入れる傍ら、在学二年次よりバレエピアニストとしての研修を始め、大学内・外部のバレエカンパニーにてフリーランスとして活動を開始。東京バレエ学校、谷桃子バレエ団、東京シティ・バレエ団等のレギュラーピアニストを経て、大学院修了後は渡英し、ロンドンに活動の場を移した。
2023/2024 シーズンよりロイヤル・オペラ・ハウスを本拠地とする英国ロイヤルバレエ団に、日本人初の専属 (Full time) ピアニストとして就任。日本を含む世界各地1500以上の映画館で上映された英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシリーズ『ドン・キホーテ』では、幕間リハーサル映像にピアニストとして出演した。
ASAMI TOMIOKA
冨岡 愛彩美
- 器楽専攻修了(管楽器/トランペット)
- 第4回K金管コンクール第1位受賞、第90回日本音楽コンクール入選
大学院では、授業があるから受けると言った受動的な学びのスタイルではなく、自らが学びたい知識を能動的に学ぶ姿勢が必要です。何をどう学ぶかを自分自身で取捨選択し、高い専門性を習得することはもちろん、楽器の演奏・探究に没頭する時間ができる点は非常に魅力的で、現在の演奏の礎となっています。日本音楽コンクール入選を果たせたのも、大学院での実践的な緊張感を持ちながらの演奏の蓄積があったからだと考えます。
カールツェルニー曰く、奏法の完璧さを望む奏者は、巨匠たちの作品に多くの時間をかけなければならならず、彼らの作品をメカニックな面で練習するようになっても、それが心に残っているようになるまで練習しなければならないと言っています。心に響く音楽が奏でられるよう、大学院で研鑽を積んで見てはいかがでしょうか。
【PROFILE】
福島県いわき市出身。福島県立湯本高等学校卒業。洗足学園音楽大学卒業、同大学院修了。ヤマハ管楽器新人演奏会第34回管楽器部門に出演。第4回K金管コンクール第1位受賞。第90回日本音楽コンクールトランペット部門本選出場入選。2018年8月小澤征爾音楽塾セイジ・オザワ松本フェスティバルOMF室内楽勉強会〜金管アンサンブル〜に選抜。小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトXVⅡビゼー:歌劇「カルメン」に選抜。これまでにトランペットを佛坂咲千生、長谷川智之、中山隆崇、ヒロノグチの各氏に師事。室内楽を神代修、勝俣泰、飯笹浩二の各氏に師事。これまでに東京佼成ウインドオーケストラ、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、NHK交響楽団、東京交響楽団、パシフィックフィルハーモニア東京にエキストラとして出演。
KANAKO YASUDA
保田 奏子
- 器楽専攻修了(打楽器)
- 蘇州民族管弦楽団 打楽器奏者
学部4年生の時、卒業後の進路に悩んでいましたが、もっと自分の音楽性を高めていきたいことから、大学院に進む道を選びました。大学院では2人の先生にレッスンを受けることができる他、数多くの専門分野の授業を受けることができ、毎日とても充実した日々を送ることができました。また、本学には様々なジャンルのコースがあり、専門分野を学べるだけでなく、自分が経験したことがない事も学ぶことができます。そこでの新たな出会いや経験を積むことが、将来きっと役立つことになると思います。大学院での2年間は、本当にあっという間の2年でした。日々音楽に没頭でき、とても恵まれた環境で学べることは自分にとって大きな財産となります。この財産が、将来自分にとっての自信へと繋がります。その為にも学生時代に沢山経験を積んで、素敵な音楽家になってほしいです。
【PROFILE】
洗足学園音楽大学、同大学院打楽器コースを共に首席で卒業。大学院グランプリ特別演奏会にて準グランプリ受賞。文化庁委託事業、新進演奏家育成プロジェクトオーケストラシリーズにて、広島交響楽団とマリンバコンチェルトを共演。現在中国蘇州市在住。蘇州民族管弦楽団打楽器奏者として活動中。
RENGO AZUMA
東 廉悟
- 器楽専攻修了(打楽器)
- 打楽器奏者 第19回ルーマニア国際音楽コンクールアンサンブル部門1位 並びに全部門グランプリ受賞
自分の専攻している打楽器や音楽そのもの、そして自分のやりたいことへの理解をより深めるため大学院に進学しました。
大学院では個性豊かな先生方それぞれの得意分野による講義をして頂けますので、広く深くさまざまな技術を習得できたように思います。2人の主科レッスンの先生に習えるのも魅力的でした。もちろんおっしゃることは違うので初めは混乱しましたが、より多角的な視点から自分の演奏を理解、探究していくことが出来る様になりました。お陰様で大学院グランプリ演奏会にも出演し、準グランプリを受賞し前田ホールでリサイタルをする権利を頂きました。
学生へチャンスを沢山与えてくれる大学院だと思いますので、学ぶ意欲さえあればどこまでも成長できる場所だと思います。
【PROFILE】
東京都世田谷区出身。13歳より打楽器を始める。尚美ミュージックカレッジ専門学校、洗足学園音楽大学を経て同大学院を首席で修了。大学院グランプリ演奏会に出演し準グランプリを受賞。
第37回日本打楽器協会新人演奏会最優秀賞。第19回ルーマニア国際音楽コンクールアンサンブル部門1位、並びに全部門グランプリを受賞。小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトXVlll「こうもり」に参加。東京交響楽団を始めとする首都圏のオーケストラにエキストラとして出演。そのほか作編曲や吹奏楽部の指揮等幅広く活動している。
打楽器カルテット「だがつく」、加藤訓子氏主催「inc」各メンバー。
打楽器を古川玄一郎、荻原松美、清水太の各氏に師事。
YOKO YANAI
矢内 陽子
- 器楽専攻修了(弦楽器/コントラバス)
- NHK交響楽団コントラバス奏者
学部4年生で進路を決めるにあたり、迷っていた私に「ビジョンと理想は違うし、覚悟が必要。それがちゃんと理解できるのなら大学院に進学しなさい。」と助言してくださった方がいました。
私は、それを見つけるために大学院に進学したのです。第一線で活躍されている先生のレッスンは、とても厳しく毎回緊張で嫌になる事もたくさんありましたが、大事な物を見つけられました。そこから、自分でも分かるくらい大きく変わり、オーケストラとのコンチェルトやグランプリ特別演奏会で弾く機会を頂きました。自分と向き合う時間の多い大学院でなければ分からない事ですし、この経験が今の私に繋がっています。音楽家には、たくさんの経験が必要ですが、洗足学園はそれを学ぶチャンスがたくさんあります。それをどうするかは、学生次第!!卒業後もたくさんの困難が待っています。それを打破する突破口は、大学院での経験にあるかもしれませんよ。だからこそ充実した学生時代を過ごしてください。
【PROFILE】
群馬県出身。13歳でコントラバスを始める。洗足学園音楽大学で優秀賞を受賞。卒業演奏会出演。同大学院を首席で修了。グランプリ特別演奏会出演。洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団第1期生、首席奏者。矢吹けさみ、金岡秀典、井戸田善之の各氏に師事。現在、NHK交響楽団団員。洗足学園音楽大学講師。
KANAKO SEKIGUCHI
関口 奏子
- 器楽専攻修了(ピアノ)
- ライプツィヒ歌劇場ピアニスト
【PROFILE】
山梨県出身。洗足学園音楽大学音楽学部ピアノコースを経て、同大学大学院を修了。三澤慶子氏にピアノ独奏を師事。2008年9月に渡独。ザクセン州立ライプツィヒ音楽演劇大学声楽伴奏科ディプロム課程並びにマスター課程修了。声楽伴奏法をHelga Sippel氏、歌曲伴奏法をPhillip Moll氏に師事。在学中にエラスムス交換留学プログラムを利用し、イタリア国立ミラノ"ヴェルディ"音楽院声楽伴奏科に1年間留学。声楽伴奏法をUmberto Finazzi氏に師事。その後もミラノに留まり、2015年3月にスカラ座オペラ研修所コレペティートル養成コースを修了。現在はドイツに戻り、ライプツィヒ歌劇場でソロレペティートアとして働く。
MOTOMICHI KONAKAZAWA
小中澤 基道
- 器楽専攻修了(弦楽器/ヴィオラ)
- 日本フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ奏者
【PROFILE】
洗足学園音楽大学卒業。同大学院修了。4歳よりヴァイオリンを始め、大学院在学中の2007年にヴィオラに転向する。同年、原田幸一郎指揮洗足フィルハーモニーと共演。
Great Mountains Music Festival、イタリア・カンナ音楽祭等に参加する。これまでにヴィオラを岡田伸夫、室内楽を岡田伸夫、木越洋、安永徹、市野あゆみの各氏に師事。現在、日本フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ奏者。
NAHOKO SUZUKI
鈴木 菜穂子
- 器楽専攻修了(管楽器/フルート)
- フルート奏者フランス社会功労奨励章受章
【PROFILE】
愛知県岡崎市出身。国立音楽大学卒業。洗足学園音楽大学大学院首席修了。第16回長江杯国際音楽コンクール管楽器部門第1位。フランス社会功労奨励章文化芸術部門オフィシェ受章。大学在学中からソリストとして演奏活動を開始。東京オペラシティでの単独リサイタルを開催する他、テレビCMの演奏などを多数担当。戦没者慰霊式での演奏や、全国各地の神社で即興演奏を奉納するなど、独自の活動が国内外から高く評価され、岡本太郎氏や小澤征爾氏が授与された伝統を有する仏勲章を日本人フルート奏者として最年少で受勲する。現在はフルート奏者としてのコンサート活動、レコーディング活動の他、作曲家としても音楽制作に携わり、多岐にわたる音楽ジャンルの現場で活躍している。
NATSUKO WATANABE
渡部 奈津子
- 器楽専攻修了(管楽器/ホルン)
- 広島交響楽団ホルン奏者
【PROFILE】
鳥取県出身。大阪教育大学音楽科を経て、洗足学園音楽大学大学院修了。CD『7人のホルン奏者によるソロ曲集vol2』に参加。また、Cor Ensemble VENUSとして、CD『パステル』を発売。フリーランスのホルン奏者として都内のオーケストラを中心にエキストラ出演等の活動後、2011年1月より、広島交響楽団ホルン奏者。現在、エリザベト音楽大学の非常勤講師も務める。これまでにホルンを、樋口哲生、野田篁一、山岸博、日高剛の各氏に、室内楽を、伊藤義介、中務晴之、千葉直師、酒井秀明、山岸博、佛坂咲千生、石田多紀乃の各氏に師事。また、エサ・タパニ、アレッシオ・アレグリーニ、ゲルト・ザイフェルト、モラゲス五重奏団のマスタークラスを受講。
YUKI UMEHARA
梅原 優樹
- 器楽専攻修了(打楽器)
- 海上自衛隊佐世保音楽隊ティンパニ・打楽器奏者兼ピアノ・キーボード奏者
【PROFILE】
早稲田大学文学部卒業、および本学大学院修了。打楽器・マリンバを森茂、神谷百子、久一忠之、幸西秀彦、井手上達、山澤洋之の各氏に師事。日本管弦打楽器ソロコンテスト グランプリ・クリスタルミューズ賞、SHOBI管打楽器ソロコンテスト 最優秀グランプリ、洗足学園ジュニア音楽コンクール 最優秀賞などの各賞を受賞。大学院在籍中、Anton Mittermayr、Willi Hilgers、 Michael Kroutilの各氏によるティンパニ・マスタークラスを受講。 現在、海上自衛隊佐世保音楽隊ティンパニ・打楽器奏者兼ピアノ・キーボード奏者。
コウ シュンテン
留学生(台湾)江 俊典
- 作曲専攻修了(音楽・音響デザイン)
- 台南応用科技大学 講師
充実した施設で創作技術を磨きました
小さなころから久石譲や坂本龍一をはじめとした日本の音楽が大好きでした。とくに繊細な和声の変化が魅力的だと思います。そして「音楽・音響デザイン」について深く学びたかったのですが、台湾の音楽大学院にはそのような専攻はなかったため、専攻のある日本の洗足学園に留学しようと思いました。洗足の先生たちは本当に音楽の知識が豊かで、そのような素晴らしい先生方から学べて、日々自分の作曲技術や創作技術が上がっていることを感じました。設備面も充実していて、いつも最新鋭の施設を使えることは幸せでした。日本の学生は皆さん優しいですね。そのような日本の学生と交流しながら、とても良い環境で学べたことに、大変満足しています。
フ ヨウ
留学生(中国) 付 楊
- 器楽専攻修了(打楽器)
- 中国青年愛楽楽団 打楽器奏者
オーケストラ奏者として、さらに良い音楽を追求していきます
洗足学園で素晴らしい先生方に巡り会えたことは、私の人生の中でとても貴重なことだと思っています。学校の中は打楽器の種類が充実しており、科目も多彩だったので、毎日学校で練習して、求める音に対する想像力を高めていくことができました。大学院修了と同時にオーケストラに入った僕は、中国を代表する青年オーケストラの一員として、日々さらに良い音楽を追求し、楽器の良い音も探求し続けていきたいと思っています。2年間色々なことを助けてくれた先生方と友達に心から感謝します。
ソン ジウ
留学生(中国) 孫 時雨
- 器楽専攻修了(打楽器)
- 蘇州民族管弦楽団 打楽器奏者
学んだことを蘇州民族管弦楽団で活かします
大学院で学んだことは、私にとってとても貴重な経験となりました。この2年間で、2人の先生のレッスンを受け、打楽器を集中的に学ぶことができました。また個人レッスンだけでなく、オーケストラ・スタディやマリンバの歴史、打楽器アンサンブル、マスタークラスなど多くの授業を受けることができ、仕事にも役立っています。授業以外では、打楽器コースの部活動で、和太鼓と民族打楽器のそれぞれの部活動に参加しました。練習は大変なときもありましたが、みんなと一緒に活動できたことがすごく楽しかったです。大学院を修了し、現在は中国の蘇州民族管弦楽団で打楽器奏者として活動しています。日本に留学して本当に良かったです! 洗足で勉強して本当に楽しかったです!
コウ カンエイ
留学生(中国) 黄 冠栄
- 器楽専攻修了(電子オルガン)
- 星海音楽学院 電子オルガン講師
自由なカリキュラムで様々なことを学びました
ヤマハやカワイといったメーカーがあるように、日本の電子オルガンは世界的に有名なので、海外で音楽を学ぶなら日本にしようと決めていました。その中で、洗足を選んだ理由は、私の知っている有名な先生方が多くいたためです。実際に入学してみると、中国にくらべて自由に選べる科目が多いことが印象的でした。自分が必要だと思う授業を選ぶシステムなので、その分積極的に自分で学んでいこうという姿勢が身についたと思います。電子オルガ ン以外の興味ある分野も学べるところが良いですね。日本の学生はみんなとても礼儀正しく、すごく真面目。バイトしながら勉強している学生が多いことにも感心させられます。
デン ショウ
留学生(中国) 田 瀟
- 器楽専攻修了(電子オルガン)
- 北京中央音楽学院 助教
大学院の勉強が仕事に直結しています
2年間色々なことを勉強して、今の仕事にすごく役立っています。今、編曲の仕事を毎月8〜10曲ぐらい受けていて、もし大学院で編曲法を勉強していなかったら、そんなに早くアイデアを出せないだろうと思います。大学院で教わった作曲法は、第2回ヤマハ中国電子キーボードコンクールの少年組で第1位になった生徒のオリジナル作品の指導に活用しました。演奏法を学んだことで自分の演奏能力も高まりましたが、生徒達の演奏をどうやって高めるのかも分かりました。2年間の充実した勉強のおかげで帰国した後、思っていた以上に色々な仕事が入ってきて何より良かったと思います。洗足の先生方に教えていただいたことが大いに役に立ちました。誠にありがとうございます!
チン プ
留学生(中国) 陳 璞
- 器楽専攻修了(ピアノ)
- 中南民族大学 音楽部講師
音楽教員として、大学院で学んだ知識を伝授しています
日本で自分の音楽の道が始まり、今思うと幸せです。洗足の大学院では人生で最も重要な先生方に出会いました。ピアノの演奏だけでなく、本当の音楽、曲以外の色々なこと、自分の考えや勉強のやり方について、先生が教えてくれた「大学院の真の意義は、自主的に勉強する能力を鍛えること」という言葉をずっと覚えています。これは大学院で学んだ最も重要なものの一つだと思っています。いま、自分は中南民族大学音楽部の先生になりました。生徒達にいろんな作品を教えて、大学院で勉強した知識を伝授します。実はこれは自分の教育者としての第一歩で、また絶えず進歩していくと思います。教えていただいた大学院の先生方に心より感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございます。
YUKI MIHARA
三原 有紀
- 器楽専攻修了(ピアノ)
更なる探究 美しい旋律を求めて
大学院では自分の目指す音楽、夢に向かってたくさんのカリキュラムの中から自分の意志で授業を選択し、学ぶことができると思います。「本番重視」の教育方針の通り、ソロ・アンサンブル・室内楽・協奏楽と実践を通じて、自分の演奏を見つめ直す機会が大変多いのがこの学校の特徴です。学生一人一人の個性と創造性を引き出し、いつも暖かく指導・サポートしてくださる先生方との出会い。それは私の一生の財産であり、宝物です。自分なりの目標を持って音楽と向き合い、人との出会いを大切にしながら充実した2年間を送っていただければと思います。
AIMI HAYASHI
林 愛美
- 器楽専攻修了(管楽器/フルート)
挑戦できる環境
大学院では、コンチェルトや海外で活躍されている先生方のレッスン、チェンバロなど他楽器とのアンサンブルなど、大学にはない多くの挑戦するチャンスに恵まれます。しかし新たなことを始めるには、教えを受けることも必要です。目標に向かって進むことに躓けば、選考楽器、他楽器関係なく、すぐに著名な先生方にアドバイスをいただくことができ、一つ一つ納得しながら確実に前進できる環境がありました。その力があってこそ、私は何事にも前向きに挑戦することができ、また、演奏面、精神面で大きく躍進できたと感じております。社会に出る前の大切な2年間、たった2年間ですが、学びたい気持ちがあれば、音楽への意識が大きく変化するほどの学びを得られると確信します。私たち学生の学びたい心を全力でバックアップしてくれるのが、ここ洗足学園音楽大学大学院です。
KAORU TAKAGI
髙木 薫
- 器楽専攻修了(弦楽器/ヴァイオリン)
ヴァイオリンと共に経験を積んだ2年間
私は洗足学園音楽大学を経て大学院に入学しましたが、大学院ではさらに専門的に自分の楽器や音楽について研究することができます。プロフェッショナル特殊研究や、公開レッスンでは、国内外問わず活躍されている演奏家のレッスンを受けられ、そこで教えていただいた演奏法や知識により、さらに研究を深めることができました。2年次の修了演奏会とグランプリ演奏会に向けては、レッスン担当の先生が熱心なご指導を何度もして下さりました。一流の演奏家にここまで親身に熱心に教えていただけることなんて、もう二度とないと思います。私にとって先生との時間はかけがえのない、一生の宝物となりました。本当に短い期間ですが、学べることは山ほどあります。この充実した環境を生かして良い2年間を過ごしていただきたいと思います。
MIZUKI TAMURA
田村 瑞季
- 声楽専攻修了
経験の積み重ね
洗足の大学院では、オペラや歌曲、アンサンブルなど沢山の授業があります。そこで、それぞれ本番を迎えるまでのプロセスを学ぶことができ、さらに演奏会での経験を積むことができます。オペラの授業では自分の研究したい役について、現役で活躍されている先生方から歌いながら演じる技術を教えていただき、また、イタリア歌曲研究の授業ではチェンバロや古楽器と共に歌うバロック音楽の楽しさを学びました。さらに、アンサンブルの授業ではバッハの曲を通して、宗教曲の構成や表現方法を研究することができました。大学院の授業のどれもが貴重な経験であり、私の音楽の支えになっています。大学院の2年間はとても短くあっという間に過ぎてしまいます。音楽に没頭できる時間だからこそ、自分の目標を高く持ち、充実した大学院生活を送っていただきたいと思っております。
KAORI IWASAKI
岩崎 香
- 声楽専攻修了
大学院での経験は私の音楽の支え
私はオペラをより深く学びたいと思い大学院に進学しました。オペラ研究の授業では、現役で活躍されている先生方が舞台で培われた経験や技術を惜しみなくご教授して下さり、自分の希望する役を研究することができるのでレパートリーをより深めることができました。また大学院オペラ公演にはソリストとして出演させて頂きました。ひとつのオペラを一から作り上げるということは、私にとってとても貴重な体験となりました。大学院での経験は今後私の音楽の支えになると思います。
MISAKO NAKATA
中田 美紗子
- 器楽専攻修了(ピアノ)
音楽に没頭できる2年間
大学院では、自分の研究に合わせて授業を組めるので、多くの著名な先生方のレッスンを受けて、視野を広げながら勉強することができました。前田ホールなどでの演奏会の機会も多く、ソロ・協奏曲・アンサンブル・室内楽と、多くの舞台を経験しました。ピアノ科は研修も充実しており、毎年冬に実施される「ウィーン研修旅行」では、ウィーンで演奏会をしたり、レッスンを受けたりして、音楽への理解をより深めることができました。 洗足には、多くの人と関われる環境、自分の音楽について深く考え、学べる環境が整っていると思います。大学院で学んだ2年間は私の一生の財産です。音楽の勉強に没頭できる時間はとても貴重なものです。「やれるだけのことはした」と胸を張って言えるような、そんな2年間を過ごしてほしいと思います。
NANAKO FUKUDA
福田 奈七子
- 器楽専攻修了(ピアノ)
多数の本番はかけがえのない財産
大学院ではソロのみならずアンサンブルやコンチェルト、伴奏法などバラエティ豊かな科目があり、様々な視点・角度から音楽を学ぶことができました。また、リサイタルシリーズを始め1年間で多数の本番を経験する場があります。舞台を造り上げていくことも演奏する上で非常に貴重な経験であり、それらを通して沢山の先生方や先輩、後輩、同期と関わることができた縁は、私にとってかけがえのない財産ですし、卒業後の活動においても大きな自信に繋がるのではないかと思います。
TAKAHIRO MASUDA
増田 貴寛
- 声楽専攻修了
自分を高めるチャンスがいっぱい
鹿児島の大学から洗足に入学し、驚いた事は豊富な練習施設、著名な先生方、様々な演奏会出演のチャンスでした。大学院生はレッスン室も練習に使用する事が出来るのでレッスンで得た感覚を確実にするのにとても重宝しました。演奏家として活躍されている著名な先生方から指導を受ける機会も設けられており高度な演奏法と共にグローバルな音楽解釈を吸収できるチャンスになりました。また演奏会もリサイタル形式のものからオーケストラとの共演と様々な演奏形態との機会があり、私は1年次に歌劇「愛の妙薬」、2年次にはJ.S.バッハの「マタイ受難曲」のソリストとして出演致しました。大学院の2年間はあっという間です。、この短い期間で自分を高めるチャンスが洗足には沢山あります。
RYO SAGARA
相良 怜
- 器楽専攻修了(管楽器/ファゴット)
学術的な視点から音楽と接する
私は大学院へ進学して様々なことを学ぶことができました。特に、実技のレッスンでは学部の頃よりも長い時間をかけて内容の深い点まで掘り下げ教えていただきました。その成果を発表する機会も多く、前田ホールをはじめ様々な舞台での演奏会を経験できたことが印象的です。また副論文でも丁寧に指導していただき、学術的な視点から音楽と接することは刺激となりました。しかし、多くの機会があるということは日々の忙しさに追われてしまうことにもつながります。目標を明確に持ち、自分にとって大切なことに全力で取り組んだといえる大学院生活を過ごしてほしいと思います。
TOMOKO AOKI
青木 知子
- 器楽専攻修了(弦楽器/ヴァイオリン)
自分の時間が増え、より深く研究
大学院で学部の時と大きく変わったことは、自分の時間が増えた事でした。「プロフェッショナル特殊研究」の授業では、著名な先生方のレッスンを受講する事で、新たな課題や長所を発見、それを研究し、技術向上にとても役立てる事ができました。他にも副論文をとおし、学問として音楽をとらえ、学内の図書館にある資料を最大限に利用する事で、より深い研究をする事ができました。演奏会では、世界の第一線で活躍される先生方と一緒に演奏し、先生方の技術、音楽に対する考えを間近で学べた事は私にとって素晴らしい経験となりました。
ANNA MAETANI
前谷 杏奈
- 声楽専攻修了
クラシック音楽の新しい価値観を創造
あなたは「SAMURAI BACKPACKER PROJECT」というプロジェクトをご存知だろうか。世界で働く日本人(サムライ)を訪ね、日本の若者の為に情報を集めるというプロジェクトである。現在、日本経済は霧の中で低空を彷徨い、雇用不安で若者が途方に暮れる一方、世界の市場では新興国が目覚しい成長を続けている。日本の若者は、この状況で10年後否応無しに世界と闘わなくてはいけない。SBP発案者の太田英基はそんな我々20代の世代を「逃げ切れない世代」であると指摘する。 私が大学に在籍していた6年間でその傾向は加速したように思う。そしてまた、音楽の世界においても我々は「逃げ切れない世代」と言ってよいだろう。では、若い音楽家はどのようにしてこの逃げ切れない時代を生きるべきか。私は、日本人のクイックネスを活かした表現によって、クラシック音楽の新しい価値観を創造する必要性を感じている。そして現在これは私の夢である。 キャンパスライフにおいて、飲み過ぎて終電を逃す事も恋に溺れて盲目になる事も、そして勉強も大変重要な事である。しかしその中に、世界に目を向け機会があれば飛び出してみる事も、是非加えていただきたい。もはや、世界の情報は隣の家の晩ご飯の匂いを嗅ぐかのごとく手に入る時代なのだから。
TOSHIFUMI KANAI
金井 俊文
- 器楽専攻修了(管楽器/ファゴット)
全てを糧にして理想を追い求めれば新たな道や力が湧いてくる
洗足学園音楽大学には大学院からファゴット専攻で入学したが、将来指揮者を志している思いを学校に伝えると、学部は他大学を卒業した新参者の私に対し、入学して一ヶ月と経たない頃から指揮を学ぶ場、指揮する場を積極的に与えてくださった。ただ指揮をするだけでなく、指揮者として必要な様々な能力や知識、演奏会の企画から準備にいたるまで、あらゆることを実践の中から学ぶことが出来た。洗足での時間はまさしく私にとって下積み生活の様な時間で、とにかく必死だった。しかしそこで得た能力は、現在ハンガリーの劇場で確実に活かすことが出来ている。
洗足での時間と経験、そして共に過ごした仲間達は間違いなく私の財産だ。
自分の理想や夢を持つこと、それらは同時に覚悟を決めることでもあると思う。
それに対しての行動と努力、思慮深く今の自分に何が必要か考え行動する。
人には様々な生き方や価値観があり、成功するタイミング、失敗するタイミングも人それぞれ。
全てを糧にして理想を追い求めれば新たな道や力が湧いてくる。
洗足ほど環境が整った大学は他に無い。だからこそ、その環境の中で有意義に過ごせるかは自分次第なのだと思う。
何故今日これを学び努力しているのかを常に考え、どんな時も理想や夢の火種を絶やさず一歩一歩前進したい。
YUKA MINAMI
南 裕嘉
- 声楽専攻修了
本場イタリアの発音指導や発生のメソッド、舞台姿などを期間集中で学べる。「プロフェッショナル特殊研究」は、オペラを勉強中の私に必要不可欠な授業です
私が興味を持ったのは、自分のやりたいことを選んで履修する「プロフェッショナル特殊研究」という授業でした。各方面で著名な先生方に期間集中で指導を仰ぐというもので、一年間通して楽しめたように思います。
私はオペラを歌う身ですので人からどう見られているかを意識することがとても大切なのですが、この授業の中での先生のアドバイスによって自然な舞台姿を身につけることができました。
外国からいらっしゃる先生は日本語を話されないので、先生との英語やイタリア語での会話は授業に特別な緊張感をもたらしてくれます。イタリアからいらっしゃるコレペティトールのアレッサンドロ・ベニーニ先生。彼からは本場イタリアの発音指導、イタリアらしい発声のメソッドなどを学ぶことができ、非常に興味深く授業をとることができました。明るい人柄で、すぐに私たちと打ち解けてくださったのも印象的でした。
洗足で得た知識、学んだ技術をこれからの自分に役立て、世界に通じる音楽家を目指していきたいです。
LECTURERS本学教員
TOMOMI INOUE
井上 友美
- 器楽専攻修了(ピアノ)
大学院で過ごす時間が財産となり、未来の自分へと繋がるはず
大学院では多くの演奏の機会があり、全力でサポートして下さる教授陣、そして努力できる環境に恵まれています。その一つ一つが私の心を少しずつゆり動かし、安心してよりよい音楽を目指すことへと導いてくれました。この喜びが今も大きな支えであり、音楽の本質と向き合うために必要なエネルギーとなっています。 音楽の総合大学とも言える本学では、専門分野を追求することはもちろん、今まで経験したことのないたくさんの新しい出会いが待っていることでしょう。そうした出会いは、皆さんの音楽をより豊かにしてくれる可能性を秘めています。大学院で過ごす時間が財産となり、きっと未来の自分へと繋がるはずです。
RYOUKO KAJIKI
梶木 良子
- 器楽専攻修了(ピアノ)
自分の能力を思い切り伸ばす
私は大学院1期生として本学で2年間学ばせて頂きました。学部を卒業し、更に学生として勉強を続けられるのだからと、熱意と覚悟を持って入学した事を覚えております。入学後は、素晴らしい先生方や学友との出会い、専攻レッスンはもちろん、室内楽や伴奏法の充実したレッスン、より高度な専門知識を身につけさせて頂ける授業、そして、たくさんの本番の機会を与えて頂き、本当に充実した2年間でした。卒業後も、伴奏や室内楽等で、かなり本学に関わらせて頂いておりました。そして現在、幸運にも本学のピアノ講師をさせて頂いております。私が大学院生時代に感じていた事でもありますが、本学は本当に生徒一人一人を大切に育てようと思って下さる先生、環境が整っていると思います。 自分の能力を思い切り伸ばしましょう!私も精一杯応援させて頂きます!
NAO HOSHINO
星野 苗緒
- 器楽専攻修了(ピアノ)
音楽を通じて想いを共有できる喜び
大学4年間を過ごして、より深く音楽の勉強をしたいという思いで大学院に進学しました。大学院では少人数でじっくり学べる授業が多く、担当の先生とより近い距離で演奏の助言をいただけたこと、丁寧に論文指導していただいたことなどが特に印象に残っています。音楽を様々な角度から客観的に捉え、それを具体的に演奏に生かすためにはどうしたらよいかを日々学んだ2年間でした。また、いつもお互いに励まし合い、切磋琢磨した友人達との出会いは、その後も自分にとって大きな支えとなっています。前田ホールのような広い空間で、協奏曲や室内楽、伴奏等本番の機会も多くあり、演奏を通じて成長したいと願うかたにとっては、とても良い環境で落ち着いて勉強できるのではないでしょうか。現在、様々なコースの学生さんと関わる機会をいただいていますが、同じキャンパスで沢山の先生方から学んだ、音楽を通じて想いを共有できる喜びを感じてもらえたらと思い、一緒に学ぶ気持ちで指導させていただいています。
YUKINO FUKAWA
府川 雪野
- 器楽専攻修了(管楽器/トロンボーン)
プレイヤーとして必要な奏法やスタイルを磨くことができる
私は大学院第1期生として在籍しました。学部の時より授業内容がさらに充実しており、その後の後進の指導において役に立つものばかりで、大変意義のある2年間でした。 また、奏法研究においてもソロやアンサンブルと学部時代では追求しきれなかった部分をしっかり掘り下げて取り組むことができ、プレイヤーとして必要な奏法やスタイルを磨くことができました。講師陣も大変充実していますので音楽家、演奏家の道を目指している方、自ら学ぶ場所として最適だと思います。
NAOYUKI TAKEDA
武田 直之
- 声楽専攻修了
求めれば、“答え以上の答え”が、ここにはある
私が洗足学園大学音楽学部(当時はそうでした)を卒業する次の年に、同大学に大学院が出来るとの事で、様々な選択肢の中から、やはり母校の大学院を出たい!と言う強い思いから、進学を決めました。第1期ということもあり、色々と手探りな状態でしたが、先生方の意識は高く、それぞれの分野の妥協無き授業に追われた、充実した熱き日々を思い出します。お蔭でバロックからヴェリズモ、更にはミュージカルまで、どんなオファーを受けても怯まずに立ち向かえているのだと思います。舞台、衣装、指揮者、演出家に、それを支えるスタッフ、講師陣、間違いなく一流の教育現場が広がっています。求めれば、“答え以上の答え”が、ここにはあります。
KAORI ICHIKAWA
市川 香里
- 器楽専攻修了(和楽器/三味線)
二年間で叶った夢は数えきれません
音楽への愛と情熱溢れる場所、ジャンル問わずに沢山の音楽に出会える場所、それが洗足の大学院です。私が大学院で学んだ二年間は大好きな音楽に思いきり没頭した、まさに音楽づけの日々でした。枠にとらわれずに三味線を一つの楽器として学びたいと強く願って洗足の大学院へ進み、当時三味線コースを指導されていた西潟昭子先生のもとで三味線という楽器の無限の可能性を目の当たりにし、私の目指すべき音楽人生はそこから始まりました。洋楽器とコラボしたい、オケと三味線協奏曲を弾きたいなど、私の数々の強い想いも大いに受けとめてくださり、二年間で叶った夢は数えきれません。学生の熱意と努力を受け入れ、実現してくださる情熱ある先生方には本当に感謝しています。修了した後も三味線コース講師として学生とともに切磋琢磨させていただいておりますが、教員の立場になって改めて、大学院は本当に幸せな場所なんだな~と強く思います。そしてそこに私も携わらせていただいていることを誇りに思っています。在校生の皆さん、これから進学を考えている皆さんにはこの素晴らしい環境の洗足学園で色々なことに前向きにチャレンジし、出来る限りを学んで吸収し、大きく羽ばたいていって欲しいと願っています。頑張れ洗足生!!!
KENTA SOMA
相馬 健太
- 作曲専攻修了(音楽・音響デザイン)
2年で研究し得た知識、経験が今の自分の基盤となっている
音楽・音響デザインコースではレッスンは2人の先生に師事することができ、授業も少人数で行われる為、レッスンに近い感覚で受けることができ、2年間で大きく力を延ばすことができたと感じています。私は現在、ポピュラー音楽の制作を主としていますが、作品を生み出す上で過去の優れた作品、そして新しい作品を常に研究し、それらの要素を取り込むことは非常に重要なことです。しかし、仕事で作品を作る以上は常に〆切というものがあるので満足に研究だけには時間を割けないというのも現実です。また、クライアントの求めるものと自分が追い求めたいものが必ずしも一致しているわけではありません。そんな中、大学院という場では2年間という時間をかけて、尚かつその道のスペシャリストの先生のサポートの下でじっくりと自分が研究したい内容に向き合うことができます。実際に自分が学生だった時はあまり気付いてはいませんでしたが社会人となった今、このような時間を送ることができたのは非常に幸せなことだったのだと感じています。そして、この2年で研究し得た知識、経験が今の自分の基盤となっていることは言うまでもありません。
どうか2年という時間を有意義に使って頂き、じっくりと自分の追求したい事柄と向き合い、自分を高めてもらいたと切に思います。
BALLET PIANISTバレエピアニスト
RISA KASHIMURA
樫村 理沙
- 器楽専攻修了(ピアノ)
一人でも多くの人に音楽の楽しさを伝えていきたい
私は、音楽についてより学びを深めるとともに、自分自身の演奏技術を高めたいという思いから大学院に進学することを決めました。たくさんの著名な先生方によるレッスンでは、新たな音楽表現の可能性を学ぶことで、音楽を多面的にとらえることができます。奏法について見つめ直し、楽曲分析などから曲に対する理解を高め、専門分野についてより深く研究することができました。ここ洗足学園には、前田ホールをはじめとする素晴らしい演奏施設が整っており、たくさんの演奏機会があります。本番で、自分の音楽を表現することによって得られるものは多く、演奏会を開くにあたっての過程を学ぶこともできました。大学院修了後の演奏活動につながるたくさんの経験ができたと思います。さらにソロのみならず協奏曲・室内楽・アンサンブルなどの授業も豊富にあり、自身の音楽の幅を広げながら、互いに音楽を作り上げていくこともできました。大学院で学んできた知識や技術をもとに、私は大学院在学中の昨年4月から洗足学園小学校の非常勤講師として子どもたちに音楽を教えています。また、今年4月からは、非常勤助手として洗足学園音楽大学でバレエピアニストをしており、ダンサーの動きにあう音楽を提供できるよう努めています。一緒にアンサンブルをしていくような感覚は、大学院で学んだことが生かされていると思います。そして、9月からは新たにピアノ講師としての仕事も始めます。年齢を問わず一人でも多くの人に音楽の楽しさを伝えていけたらと思っております。演奏者の立場として、また指導者の立場として、常に幅広い視野を持ち、これからも音楽と向き合っていきたいと思います。
NOZOMI NISHIZAKI
西崎 希
- 器楽専攻修了(ピアノ)
「視野を広げ、追求する姿勢」を忘れずに
私の大学院進学の目的は、大学時代より更に、演奏技術と表現力の向上を追求することでした。私は体が小さいので、勉強していくうちに、人より体全部を活用し、且つ、体に無理のない奏法を身に付ける必要があると考えました。 大学院ではソロを中心としたカリキュラムを組み、中でも、一流演奏家として活躍される先生方や、海外教員招聘のレッスンは、毎回大きな刺激を受けました。多くの著名な先生方の演奏を間近で聴き、自分の演奏の欠点を見つけ、日々の練習に繋げました。また、コンクールにも積極的に挑戦していたので、その意思を伝えてコンクールに向けたご指導もしていただきました。更には海外のコンクールにも視野を広げ、海外特別支援制度を利用して、イタリアのコンクールを受けることができました。レッスンの先生の熱心なご指導や学校のサポートもあって、このような大きな経験ができたことも、洗足学園音楽大学大学院で学ぶ魅力の一つです。 卒業後は、新境地でもある本学のバレエコースのピアノ伴奏を、外部では合唱団の伴奏と、楽器店のピアノ講師をしています。私にとって大学院生活は、演奏のレベルアップと、それを通して精神面も成長できた2年間でした。バレエピアノの世界は、まだ足を踏み入れたばかりですが、大学院で身についた「視野を広げ、追求する姿勢」を忘れずに、音楽の道を進んでいきたいと思います。2年間の学びは、私にとって一生の財産です。
HANAKO MAKI
牧 華子
- 器楽専攻修了(ピアノ)
学ぼうとする気持ちがあれば、それ以上の学びを得ることができる
大学院では目的に合わせて自由に組むことができるカリキュラムによって、ソロのみならず、アンサンブル、室内楽、協奏曲など様々な視点から音楽を学ぶことができます。多くの著名な先生方のレッスンを受ける機会もあり、音楽に対する視野が一気に広がりました。また副論文を通し、多面的に音楽を捉えることでさらに深く理解することができ、音楽を追求し、自分の音楽と向き合い続けた2年間はとても貴重な時間でした。 現在は、バレエコースとミュージカルコースで伴奏助手をさせていただいております。特にバレエコースでは、バレエのレッスンピアノという私にとって新しいジャンルに挑戦しております。初めてのことばかりで大変な面もありますが、新しい世界を知ることができ自身の引出しを増やす機会をいただけたことはとても有難い事です。バレエのレッスンでピアノを弾いていると、時々、バレエと音楽でアンサンブルをしているような感覚になります。学生時代からアンサンブルをすることが大好きで、大学院の時にもアンサンブル、室内楽、伴奏などに取り組む機会が数多くありました。それらひとつひとつの経験が今の私の力になっていると感じます。洗足学園音楽大学大学院には、学ぼうとする気持ちがあれば、それ以上の学びを得ることができる環境が整っています。ここで得た学びは私にとって一生の財産です。