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修了生の皆さんへ

2020.03.19

音楽研究科長メッセージ

 

~修了生の皆さんへ~

 

修了おめでとうございます。
皆さんの修了にあたり、心よりのお祝いを申し上げます。
この2年間、皆さんは音楽と真摯に向き合い自分の可能性に磨きをかけ、多角的な視野から精一杯の研究をしてこられたことと思います。

そのような中で皆さんは、これからの自分の歩むべき道を見つけたことでしょう。

新型コロナウィルスの影響で、今、音楽家には厳しい状況が強いられています。
不安に思うことの多い今だからこそ、皆さんにはこれからの人生、しっかり自分の美学を持って前に進んでほしいと願っています。

私が皆さんと同じ歳の頃、世の中はバブル崩壊の時期を迎えました。
溢れるほどにあった演奏の機会も減り「本物しか生き残れない」という時代になり、自分自身の人生を深く考えるときとなりました。
私が自分の美学として大切にしていることを、皆さんの大いなる前途を祝し、メッセージとして贈ります。

《後悔する人生を送らない》
自分が人生を終える時、いい人生だったと思えるよう後ろを振り返ることなく、常に前を向いて後悔の無い人生を歩んでください。
人生とは常に、二者択一だと思っています。
選んだその先には、皆さんの未来があります。
見返りを求めるのでなく、今が良ければそれでいいということでもなく、自分の気持ちに正直に、しっかり自分の人生を考えて、自分の進むべき道を選択してください。

《ブレない強い心、揺るがぬ信念》
これはステージ上で音楽を奏でる、また作品を創作する上でも大事なことです。
自分の音、音楽は自分で創るのと同じように、自分の人生は自分で決めてください。
自分の決めた目標に向かい実現できる自分の力を、まず自分が信じること。
人生は良い時もあれば、悪い時もあります。でもその状況が本当に良いのか、悪いのかを決めるのも、また自分なのです。

ときには悔しい思いをすることもあるでしょう。
でも、人は悔しい思いをしている時こそ、成長出来る時なのだということを、どうか忘れないでください。

常に自分の心に問うて、自分の決めた道を邁進してください。

《感謝の心を持つ》
皆さんが自身のやりたいことを研究できた2年間は、何物にもかえがたいものとなったことでしょう。
これは、いつも先生方が皆さんのことを思い、大きな愛情を注いでくださったからこそ、成し得たことです。
また人生とは、何が起こるかわからないものです。
だからこそ、何でもないように思える日々の小さなことも、沢山の人に支えられ、はじめて歩みを進められるのだということに、感謝の気持ちを忘れないでください。
是非、今度は皆さんが沢山の人を支えてください。それが、皆さんを導いて下さった先生方への御恩返しとなります。
いつも笑顔で幸せを感じながら、これからの人生を自分らしく一つ一つ丁寧に歩んでいってください。

これから修了し社会に出て、皆さんの本当の力が試されます。

私は皆さんが世界で活躍する力を秘めていること、ここに確信しています。
大いに自分の力を信じ、いつも志高く、次なるステージへと羽ばたいていってください。

最後に、私から皆さんに感謝を申し上げます。
院生の皆さんから、何よりの元気と勇気、そして沢山の幸せを、私の方が頂きました。
本当にありがとう‼︎

ずっと応援しています。

これからも皆さんのご活躍と幸せを、心から願っています。

改めまして院生の皆さん、修了おめでとう‼︎

2020年3月18日
洗足学園音楽大学大学院
音楽研究科長
吉武 雅子

 


 

吉武雅子研究科長メッセージ 〜 修了生の皆さんへ 〜

 

大学院から大きな花を咲かせ、世界へと羽ばたく音楽家として挑戦し続けてほしい。
研究科長より、さらなる飛躍を願い、修了生へ贈るメッセージ。

 

 

祝賀映像

 

 


 

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