洗足学園の教員でありプロのオーケストラ奏者としても活躍するメンバーと、第一線で輝く卒業生が集結した特別な吹奏楽団「SSWW(洗足スペシャル・ウインド・ワールド)」が贈る、毎年恒例「課題曲全曲コンサート」が、今年は時期を早めて開催されました。指揮を務めたのは、本学教授であり、吹奏楽作品の深い解釈と豊富な知識を誇る作曲家・伊藤康英先生です。 多くのお客様にご来場いただきまして、また、ライブ配信をご覧いただきまして誠にありがとうございました。
アーカイブも公開されていますので、是非ご覧ください。
公演名:SSWW 2025 〜2025年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲全曲コンサート〜
日時:2025年4月12日(土)18:00開演(17:30開場)
会場:洗足学園 前田ホール
出演:
指揮:伊藤康英
演奏:SSWW(洗足スペシャル・ウインド・ワールド)
プログラム:
《よく知られた吹奏楽曲とともに》
A.リード/春の猟犬
杉山義隆/祝い唄と踊り唄による幻想曲 (課題曲I)
伊藤士恩/マーチ「メモリーズ・リフレイン」(課題曲III)
G.ホルスト(伊藤康英 校訂)/吹奏楽のための第1組曲
《過去の課題曲とともに》
間宮芳生/カタロニアの栄光 (1990年度課題曲)
伊藤康英/管楽器のためのソナタ (1996年度課題曲/改訂版初演)
後藤 洋/ステップ、スキップ、ノンストップ(順次進行によるカプリッチョ)(課題曲II)
大島ミチル/Rhapsody 〜Eclipse(課題曲IV)
伊藤康英/ピース、ピースと鳥たちは歌う
公演アーカイブ:
https://www.youtube.com/watch?v=F3_g3tCa6JU
指揮を担当された伊藤康英先生にコメントをいただきました。
SSWW2025のコンサートに多数ご来場いただきありがとうございました。teketでの予約がほぼ満席という状態で、コロナ前の賑わいがようやく戻ってきたように感じました。また、平行して行われた「洗足の吹奏楽クリニック」にもお運びいただきありがとうございました。 例年とは異なる時期、異なる形態での開催でしたので、主催側も大童、行き届かなかった点もあろうかと思いますが、概ね滞りなく開催できたと思います。 さて、「SSWW」は洗足が誇る吹奏楽団です。2012年発足以来、学生への啓蒙などの活躍をしています。このところは「課題曲全曲コンサート」での模範的な演奏を示すことが主になってはいますが、さらに活発な活動が期待されると思います。 プロのプレイヤーたちのリハーサルの例にもれず、SSWWは、最初の一音から素晴らしいサウンドと音楽を奏で、自分自身が感動、また、私の意図をすぐさま汲み取って自在に表現するこのバンドは、日本一、いや世界一かもしれません。洗足はこれほどまでに素晴らしい教員を擁していることを大変に嬉しく、また誇りに思いました。プレイヤーの一人一人に感謝しています。この素晴らしい方々と音楽を共にできたことは、何ものにも変え難い経験となりました。 ところで、今回の課題曲の演奏について、いろんな示唆を加えてみました。杓子定規的ではない、それぞれのバンドの特性を生かしたさまざまな音楽表現により、コンクールの場をもっと豊かなものにできたらという提案です。 「吹奏楽クリニック」としては、私は鈴木英史先生とのトークショーを行いました。作曲家が二人並んでの自在なトーク、とりわけ鈴木先生のスコアの読み込みの精密さには感嘆。今回のクリニックの配信はありませんでしたが、例年行なっている作曲者を交えての課題曲クリニック(配信)で詳細にご紹介します。5月くらいから少しずつアップされると思いますので、ぜひご期待ください。また、このクリニックは、「小編成」「地域移行」といったテーマでのクリニックを、瀬尾宗利先生、松下倫士先生らが行い、日本の吹奏楽の現状に即したものとして、大変有意義なものとなりました。 「全日本吹奏楽コンクール課題曲」を軸とはしていますが、常に、音楽表現とは何か、日本の吹奏楽に提示すべきことを踏まえて、吹奏楽の向上に努めた企画をしています。 そして、SSWWのみならず、学生たちが日々研鑽を積んでいる各吹奏楽授業の成果発表演奏会(洗足ウインド・シンフォニー/グリーン・タイ ウインド・アンサンブル/フレッシュマン・ウインド・アンサンブル/吹奏楽マスタークラス)などにもぜひお運びいただき、学生たちを応援いただけましたら幸いです。 今後とも「洗足の吹奏楽」をよろしくお願いします。 |
洗足学園音楽大学では、吹奏楽及び管・打楽器による音楽の普及向上を積極的に応援しています。