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グリーン・タイ ウインド・アンサンブル演奏会

2024.12.20

12月3日に前田ホールで開催したグリーン・タイ ウインド・アンサンブル演奏会にて、世界的作曲家、L. セラーノ・アラルコン氏が自身の世界初演曲を携えて日本初公演を披露しました。

 

アラルコン氏は、2018年の私的な来日の折りにグリーン・タイとワークショップを開催。その後グリーン・タイでは度々氏の作品を取り上げてきたが、この冬遂に指揮者として招聘が実現。氏の渾身の最新作《第3交響曲「ハルーペ」》の世界初演をはじめ、アジア初演の《すべてが一つとなるとき》といった、最高難度の作品群に学生たちは果敢に挑み、テクニックのみならず、色彩的に表情豊かな音楽を繰り広げました。また15年にわたりグリーン・タイを担当している伊藤康英の《管楽器のためのアリエッタ》の世界初演なども。これまでのグリーン・タイ最高の演奏とも評判になっています。

アラルコン氏とグリーン・タイの名演に、ご来場いただきました多くの皆様からたくさんの拍手が送られました。

なお、当日の模様は、大学のYouTubeチャンネルよりライブ配信され、アーカイヴ化されていますので、ぜひご覧いただき、アラルコン氏とグリーン・タイが織りなす音楽をご堪能ください。

https://youtube.com/live/UxhniNsEwFc

 

公演名:グリーン・タイ ウインド・アンサンブル演奏会
日時:2024年12月3日(火)18:30開演 (18:00開場)
会場:洗足学園 前田ホール
指揮:L.セラーノ・アラルコン
演奏:グリーン・タイ ウインド・アンサンブル
プログラム:
L.セラーノ・アラルコン/すべてが一つとなるとき[アジア初演]
伊藤康英/管楽器のためのアリエッタ[世界初演]
L.セラーノ・アラルコン/スパニッシュ・ダンス 第1集
伊藤康英/地球 −地上の平和−
L.セラーノ・アラルコン/第3交響曲「ハルーペ」[世界初演]

 

4年生の松﨑稀菜さん(クラリネット・コンサートミストレス)にコメントをいただきました。

 今回の演奏会は、L.セラーノ・アラルコン氏の《第3交響曲「ハルーペ」》の世界初演をメインとして、アジア初演、日本初演づくしの豪華なプログラムでした。

 今まで触れてきた音楽のほとんどは、すでに誰かによって演奏されてきた曲であり、聴いて勉強することができる曲でしたが、今回のプログラムのほとんどは参考音源のない中で創り上げていく曲だったので、とても貴重な経験であったとともに、とても勉強になりました。

 はじめは、アラルコン氏が弟さんを思って大切に作曲された曲の初演が、自分たちに務まるのだろうかと不安でしたが、伊藤先生をはじめ多くの指導教員の先生方にご指導いただき、多くのお客様に見守られて初演を終えることができました。

 今回の演奏会での経験はもちろん、3年間グリーン・タイで学んだ経験をもとに、これからの音楽生活に活かしていきたいと思います。

 

管楽器コースは、各専門楽器でソロと合奏における音楽の追求を行います。その指導にあたるのは世界で活躍する演奏家をはじめ、一流の指導陣です。カリキュラムの特色は、合奏系の授業と演奏会の本番が豊富にあることです。聴衆に対する責任と緊張感は、演奏家としての成長を最も効果的に導いてくれます。室内楽、オーケストラ、吹奏楽をはじめ様々なアンサンブルを通じて、ソリストとしての能力に加え、柔軟な表現力を身につけることができます。それらを学ぶことは、プロの音楽家としての資質を高めると共に、問題解決能力という、これからの社会に必要な「人間力」を養うことにもつながります。