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フルートオーケストラ演奏会

2024.12.06

11月24日(日)に前田ホールにてフルートオーケストラ演奏会を開催しました。

フルートオーケストラ責任者の上田恭子先生からコメントをいただきました。

多くのお客様にご来場いただきましてありがとうございました。今回の演奏会ではパリ高等音楽院教授で本学客員教授のフィリップ・ベルノルド先生に指揮をしていただきました。

ドップラー作曲 2本のフルートのためのコンチェルトでは、フィリップ・ベルノルド先生と上野由恵先生(本学教員)にソリストとして演奏していただき、学生たちは世界的奏者との共演に大変刺激を受けておりました。

松下倫士作曲 「風の電話」では震災の悲しみを後世に伝え、心に寄り添って行く事が音楽家としての使命だと深く感じました。来場いただいた岩手県の方々からも演奏に大変感動し明日から前向きに再び向かおうと思ったなどコメントをいただきました。

 

公演名:フルートオーケストラ演奏会
日時:11月24日(日)14:00 開演(13:30開場)
会場:洗足学園 前田ホール
指揮:フィリップ・ベルノルド
演奏:フルートオーケストラ
プログラム:
コダーイ=山田良平 / ガランタ舞曲
バルトーク=岩岡一志 / 15のハンガリーの農民歌 より
ドップラー=松下倫士 / 2本のフルートとオーケストラのための協奏曲
【フルートソロ】フィリップ・ベルノルド&上野由恵(本学教員)
松下倫士 / 悲しきナイチンゲール(フルートアンサンブル版)
松下倫士 / 風の電話 完成版 洗足学園音楽大学百周年記念委嘱作品
…この作品は岩手県大槌町の海を見下ろす丘にある私設電話ボックス「風の電話」をテーマにして作曲

アーカイブURL:https://www.youtube.com/watch?v=IwLPPD-6rJI

 

3名の4年生からもコメントをいただきました。

4年間履修したフルートオーケストラ最後演奏会。今回はフルートとピッコロで演奏をさせて頂きました。演奏会の最後の曲の松下倫士先生作曲の「風の電話」は、私が東日本大震災に被災した時に住んでいた岩手県大槌町の海を見下ろす丘にある私設電話ボックス「風の電話」をテーマにして作曲された作品で、演奏中は震災が起きた時の事や、地元の震災前の景色、震災で亡くなってしまった祖母のことなどを思い出し泣きそうになりました。それぞれの楽章に描かれている、津波が去った後の瓦礫と化した町の静寂や、復興に向けて歩み出してゆく人たちの姿の描写を今回の演奏会で演奏者全員で表現出来たのではないかと思います。

最後になりますが、4年間ご指導してくださった先生方、寒い中会場にご来場くださった皆様、誠に有難う御座いました。

四年生 藤井 千尋さん

 

今回の公演では、アルトフルート首席として様々な曲にてソロを務めさせていただきました。特に一曲目の『ガランタ舞曲』は、原曲のクラリネットソロをアルトフルートでどう表現するべきか、東欧地域ならではのイントネーションや和声の雰囲気を表すには何が効果的かなど、様々な場面や状況から勉強させていただき、フィリップ・ベルノルド先生による指揮のもと演奏させていただけたことに、最大限の感謝を伝えたいと思います。同様に、このような貴重な機会を与えてくださった諸先生方や、アンサンブルに協力してくれたオーケストラのみなさん、舞台裏から支えてくださったスタッフの方々にも改めて感謝申し上げます。そして当日ご来場くださった皆々様、最後まで温かい拍手をお送りいただき誠にありがとうございます。4年間の集大成がこの演奏会で本当によかったです。ありがとうございました。

四年生 打越清楓さん

 

今年初履修にして最高学年として臨んだフルートオーケストラ。苦戦することもたくさんありましたが非常に多くの学びと達成感を得ることが出来ました。

今回お招きした客員教授のフィリップ・ベルノルド先生は、とても音楽表現が豊かで毎回の練習に学生全員ワクワクしながら参加していました。合奏指導中に時折フルートでの演奏を交えながらアドバイスをくださり、世界で活躍するフルーティストの音をこんなにも近くで聴ける幸せをかみしめていました。

そして、私が1番力を入れたプログラムは、松下倫士先生作曲の『悲しきナイチンゲール』でした。この曲は指揮無しでアンサンブルで演奏する曲目だったため、はじめは通して演奏することもままならず模索の日々が続きました。指揮者のいない状態で、お互いに意見を出し合って1曲を作り上げていくというのは決して簡単ではありませんでしたが、それゆえにはじめて曲として形になった時の感動は忘れられません。

学内は演奏会シーズンでみんな忙しい中、アンサンブルメンバーは非常に協力的で、私が上手く練習を仕切れない時も暖かい声をかけてくれました。本番では息のあった演奏をすることができたと思っています。

フルートの演奏だけでなく練習でもたくさんの学びがありました。卒業して新生活にも今回の経験を活かしていきたいです。

ご指導いただきました先生方、演奏補助員の方々、スタッフの方々、そしてご来場くださった全ての皆様、本当にありがとうございました。

四年生 村松なごみさん

 

管楽器コースは、各専門楽器でソロと合奏における音楽の追求を行います。その指導にあたるのは世界で活躍する演奏家をはじめ、一流の指導陣です。カリキュラムの特色は、合奏系の授業と演奏会の本番が豊富にあることです。聴衆に対する責任と緊張感は、演奏家としての成長を最も効果的に導いてくれます。室内楽、オーケストラ、吹奏楽をはじめ様々なアンサンブルを通じて、ソリストとしての能力に加え、柔軟な表現力を身につけることができます。それらを学ぶことは、プロの音楽家としての資質を高めると共に、問題解決能力という、これからの社会に必要な「人間力」を養うことにもつながります。