10月12日(土)にベルギーのフルーティストのマーク・グローウェルズ先生によるフルートのマスタークラスを実施し、管楽器コースフルート専攻の7名がレッスンを受講し、15名が聴講しました。なお、通訳はフルーティストの榊原敬幸氏、伴奏は岡本有子先生にご対応いただきました。
マーク・グローウェルズ先生は、1978年よりベルギー放送交響楽団首席フルート奏者を務めた後、ソリストになられ、世界各国で年間100回以上のコンサートに出演し、同時にマスタークラス等の指導も行われています。
管楽器コースの佐藤大祐先生にマスタークラスについてコメントをいただきました。
マーク先生は相変わらずパワフルな音、繊細なピアニッシモ、色彩的な音色を使い色々な音楽の可能性を見せて下さいました。 よく知っている曲でさえマーク先生の演奏からは新しい発見や今まで気付かなかった表現の方法が次々に提案され驚くばかりでした。 とにかくマーク先生は全てに前向きな方で彼の音楽から出るエネルギーがこんなにもすごいのかと感心するばかりでもありました。 よく音楽は人を癒す不思議な力があると言われていますが音楽以前に演奏者にはエネルギーに満ちた人間性というものが必要なのだろうとも改めて感じる経験でもありました。受講、聴講していた学生達も色々な思いを持つ貴重な経験になったのではないかと思います。 |
管楽器コースフルート専攻4年生中村愛美さんからコメントをいただきました。
レッスンの中で先生がよく言葉にするのは「more color」「change color」と色に関する言葉です。これまでの先生のマスタークラスでもこだわりを持って指導してくださっていた部分ではありますが、今回はその都度先生から言葉にされたことで大袈裟に変化させ自分ができる表現の振り幅が広がったように感じます。そして、先生の繊細な音からパワフルな音の音量の幅広さ・音色の引き出しの多さには圧倒されました。それも先生の演奏を聴いて1番感じている色の変化に繋がる大事な材料なのだろうなと感じました。 |
洗足学園音楽大学管楽器コースでは、国内外で活躍されている演奏家による実技レッスンによる基礎力と演奏技術の習得を目指しています。また、洗足ならではの多彩な合奏授業に参加し演奏経験を積み重ねています。さらに、今回のようなマスタークラスの講師として世界で活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。