10月21日(月)ピアノコースの5名が、アムステルダム音楽院元教授でオランダの名ピアニストのヴィレム・ブロンズ先生による特別レッスンを受講しました。
ヴィレム・ブロンズ先生は、世界各地でリサイタル、室内楽の演奏会の出演や、コンセルトヘボウ管弦楽団をはじめ、ロッテルダム・フィル、ロンドン・フィル、スイス・ロマンド管弦楽団との共演をされています。また、オランダ、ドイツなどのヨーロッパ各地はもとより日本国内の音楽大学でも多数のマスタークラスを実施されています。
ヴィレム・ブロンズ先生は受講曲を最後まで通して聴いた後で、全体的な演奏の印象、課題、改善すべき点などを的確に指摘していただき、細かく丁寧に模範演奏をされながら、技術面のご指導だけにとどまらず、表現、アナリーゼ、歴史など、多角的なアプローチで作品に迫るもので、レッスンの過程で受講生の演奏が良い方向へと変わり、明らかにレベルの向上が実感できる素晴らしいものでした。通訳は、黒須やすこ先生にご対応いただきました。
受講した2年生の山上桃奈さんにコメントをいただきました。
作曲家が生きた時代のスタイル、拍子や調性の性格、曲全体通してのイメージなどを沢山の例をあげて教えてくださいました。何よりヴィレム・ブロンズ先生のまろやかで天国的な音を真横で聴けた事、同じ曲を弾いてるはずなのに全く違う音楽に聴こえる体験が出来たことは大変嬉しい事です。曲のイメージが大きく広がりこれからの練習がさらに楽しくなりそうです。学びが多く楽しいレッスンでした。貴重な機会をありがとうございました。 |
洗足学園音楽大学ピアノコースでは、基礎力養成のための実技レッスンに加え、ピアノ二重奏や他楽器との室内楽の演奏機会、さらなる演奏技術と表現力の向上のため学内コンクールやオーケストラとの共演などの豊富な演奏経験を積むための「場」を数多く提供しています。さらに、今回のような特別レッスンの講師として世界でご活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。