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グリーン・タイ ウインド・アンサンブル演奏会

2024.08.03

7月7日(日)に、2024年度グリーン・タイ ウインド・アンサンブル演奏会を前田ホールにて開催しました。多くのお客様にご来場いただきまして、誠にありがとうございました。

2023年3月にグリーン・タイと初共演し、鮮烈な印象を与えた齊藤一郎氏が再びグリーン・タイに登場。そのときのアラルコンの《交響曲第1番》の演奏は、アラルコン氏自身も大絶賛。今回は《交響曲第2番》を中心にお届けしました。

 

公演名:グリーン・タイ ウインド・アンサンブル演奏会
日時:2024年7月7日(日)18:30開演(18:00開場)
会場:洗足学園 前田ホール
指揮:齊藤一郎
演奏:グリーン・タイ ウインド・アンサンブル
プログラム:
〜オペラ・カンタービレ〜
 ・L.バーンスタイン(グランドマン編曲)/歌劇「キャンディード」序曲
 ・松下倫士/モーツァルトの主題によるパラフレーズ[吹奏楽版初演]
 ・P.マスカーニ(鈴木英史編曲)/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より[一部新編曲初演]
 ・伊藤康英/オペラ「ある水筒の物語」によるパラフレーズ
 ・R.ブトリー/生きる歓び
 ・L.セラーノ・アラルコン/第2交響曲[日本初演]

 

本番に向けて、学生たちは合奏授業の中でも個人でも懸命に練習を重ねてきました。そして、この日は見事にその練習の成果を発揮し、齊藤一郎先生の指揮の下、素晴らしいサウンドを前田ホールにて披露してくれました。

出演した4年生の薄井萌々子さんにコメントをいただきました。

一昨年も共演した齊藤一郎先生が指揮とのことで、楽しみにしていました。
今回は「オペラ・カンタービレ」と題し、情熱的で豊かな作品ばかりでした。
メインは、L.セラーノ・アラルコンの「第2交響曲」の日本初演でした。木管楽器がとても演奏が難しい作品でしたが、齊藤一郎先生のパワフルで華美な指揮にはとても痺れつつ、演奏を楽しむことができました。緊張感とわくわくで胸がいっぱいでした。
後期は、「第2交響曲」の作曲者自身が来日されるので、さらに楽しみが増しています。洗足100周年の年にふさわしい、充実したグリーン・タイとなっています。
管楽器コース4年 薄井萌々子

 

グリーン・タイ ウインド・アンサンブルとは
 2009年度の洗足学園音楽大学の吹奏楽授業の再編成の際、学園のカラーである緑と青に基づいて名付けられたグリーン・タイ ウインド・アンサンブルは、編成以来一貫して作曲家・伊藤康英先生が授業担当し続けてきた。質の高い作品や歴史的に価値ある作品といったレパートリーにこだわり、音楽大学の吹奏楽の意義を考えつつ、ダグラス・ボストック、ティモシー・レイニッシュ、藤岡幸夫、齊藤一郎など国内外の優れた指揮者と共演を重ねてきた。海外との交流も盛んで、台湾、シンガポール、韓国での演奏も行った。BSテレ東「エンター・ザ・ミュージック」にも数度出演。各種レコーディング協力も行ってきた。

 

管楽器コースは、各専門楽器でソロと合奏における音楽の追求を行います。その指導にあたるのは世界で活躍する演奏家をはじめ、一流の指導陣です。カリキュラムの特色は、合奏系の授業と演奏会の本番が豊富にあることです。聴衆に対する責任と緊張感は、演奏家としての成長を最も効果的に導いてくれます。室内楽、オーケストラ、吹奏楽をはじめ様々なアンサンブルを通じて、ソリストとしての能力に加え、柔軟な表現力を身につけることができます。それらを学ぶことは、プロの音楽家としての資質を高めると共に、問題解決能力という、これからの社会に必要な「人間力」を養うことにもつながります。