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ウィル・アッチソン先生によるダンスコースのマスタークラスを開催しました。

2024.04.16

3月18日(月)に、英国のトリーティ・ラバン・コンセルヴァトワール・オブ・ミュージック・アンド・ダンスのウィル・アッチソン先生を講師としてお招きし、ダンスコース学生向けのマスタークラスを開催しました。

 

アッチソン先生は、トリーティ・ラバン・コンセルヴァトワール・オブ・ミュージック・アンド・ダンスのコンテンポラリーダンス基礎プログラムのプログラムリーダーを務められながら、プロとしてパフォーマンスや振付でご活躍されています。2013年に自身のカンパニー「Anecdotal Evidence」を共同設立し、現在も、意欲的に作品を発表されています。

 

アッチソン先生は、受講生の表現力を向上させるため、熱心に指導していただきました。受講生はマスタークラスを通じて、コンテンポラリーダンスについて普段のレッスンとは違った観点から多くのヒントを得ることができました。なお、通訳は、コンテンポラリーダンス講師の坂田守先生にご対応いただきました。

 

受講した3年生の森崎結香さんにコメントをいただきました。

今回、イギリス「トリーティ・ラバン・コンセルヴァトワール・オブ・ミュージック・アンド・ダンス」の「ウィル アッチソン先生」によるコンテンポラリーのワークショップに参加させて頂きました。 たった2時間という短時間ではありましたが、とても濃密で数多くの学びを得ました。洗足学園音楽大学では今までも海外の先生のワークショップを度々やっており、日本にいながらにして海外の先生のレッスンを定期的に受けられる機会があります。 私もこれまで、数多くのワークショップを受けさせて頂いたのですが、コンテンポラリーのワークショップは今回が初めてで、大変緊張しました。

実際受講してみて学んだことは、「踊りに対する表現の仕方は人それぞれであり、どれも正解も間違いもない」ということです。例えば、ある振りの中で、片足に乗りバランスをとる動きがありました。実際、先生がその振りを踊っている時は、ウィルアッチソン先生のスタイルとしてそのままキープしていたのですが、私は自分の表現として少し身体を反らせるような感じにアレンジしました。すると、ウィルアッチソン先生から「その表現の仕方もとても素敵だけど、今回は反らずに身体はそのままをキープして」とアドバイスを頂きました。私は、このアドバイスから「自分が出したい表現入れること」も1つの踊り方として大事な要素ではありますが、「その先生が何を表したいのか、何を求めているのか」を考えることも踊る上で重要なことなのだなとハッとさせられました。確かに、そう考えると、アレンジすることも先生がおっしゃっていることもどちらも正解だし、間違いでもないことです。だからこそ、もしその振付する先生が「ここはこうして欲しい」とおっしゃっていたら、それに応じて自分を変えることができるような柔軟性を持っていること、そして先生がどう踊っているのか観察することが踊るにおいて必要不可欠なことだと実感しました。

また踊り終わった後の質疑応答の時間においてもウィル アッチソン先生の趣味や生き方をはじめ、「踊り」に対する考え方などを聞くことができました。自分の今ある考えと照らし合わせ、「このような意見や視点もあるんだ」と刺激を受けることが多かったです。

これらを元に、今後は自分の表現を持つことと同時に、臨機応変に対応出来るような柔軟性と表現の幅を広げていきたいと思います。

改めまして、この度はこのような貴重な経験を与えて下さり、誠にありがとうございました。この経験を活かし、今後の大学生活や外部にも繋げていきたいと思います。

 

今後も世界で活躍されているダンサーを特別講師としてお迎えし、洗足学園音楽大学にダンスコースならではの新たな伝統を育んでいきます。