【2年 石河心遥さん】

コンテンポラリー専攻では前期公演に引き続き「失われた委曲」〜The Second Detail〜をさらにパワーアップして8分間踊りました。
前期公演のリベンジプラス挑戦という気持ちで日々練習に励んでいました。
私にとって2度目のフォーサイス作品になるのですが、前回の作品とは違って動きの正確さや綺麗さが必要とされ、パッションだけでは補えない大きくもあり小さくもある動きが私の課題でした。課題と向き合うため、安藤先生から教わる身体の使い方、バレエ、空間の使い方などを自分で考え練習していました。その中で私が1番印象に残っているのが、安藤先生がおっしゃっていた「一緒に踊っている相手が上手く見えるように踊りなさい」という言葉です。もちろん自分自身と向き合う事も大事だけれど、舞台に立っているのは私だけではなく13人なのでソロで踊るにしてもグループで踊るにも、自分の出すエネルギーを相手に渡し、相手のエネルギーを受け取り、次の人へ渡す。その流れを8分間の中で意識して、視野を広くし周りを見て踊りました。そうすると今回はいつもと違った考え方で踊り終えることができました。確実に自分の中で変化が起き、少しだけ成長することができました。
竹内先生の作品では、竹内先生が2年前に創られた「最後の晩餐前」という作品を抜粋でやらせていただきました。今回とても嬉しかったのが1人1人に役がついたことです。私は大ヤコブとして作品に出させていただきました。それぞれが与えられた役になり、頭のてっぺんからつま先、手先まで力を込め、踊りました。週に1回しかない授業の中、全員の集中力で毎週毎週完成度を高めていきました。それぞれの役と1人1人が持つ個性が重なり、見にきてくださったお客さんには私たちの思いが伝わったと思います。
前期も後期も、新しく刺激だらけのコンテンポラリー専攻でした。もっと挑戦し、新しいものに触れ、自分自身の踊りを豊かにしていきたいです。

【1年 両角玲音さん】

後期公演は一年間の集大成となるため、これまで経験してきた公演の反省点を活かし、より一層気合を入れて練習や本番に臨みました。
ストリートダンス専攻の授業は、通常は２クラスに分かれて練習を行なっているのですが、今回の公演では全学年で一つの作品をパフォーマンスしました。
全学年で行う練習はとても新鮮で、普段はあまり交流のない先輩方のダンスも見ることができ、学びや刺激をもらうことができました。
そして、Dリーグ KADOKAWA DREAMSのディレクターでもあるKEITA TANAKA先生の作品も踊らせていただきました。
KEITA先生が手がける作品自体、中々見られるものではないので、踊れたことがとても光栄でした。
本番は、KADOKAWA DREAMSのメンバーの方々が実際にDリーグで着用されていた衣装を着て踊らせていただき、貴重な経験となりました。
練習では、ダンスは「楽しむ」ということが大切だと何度も伝えてくださいました。当たり前のことと思いがちですが、自分自身のこれまでを振り返ってみると、ダンスに対する「楽しい」というマインドが薄れてしまっていたことに気がつきました。
それからは、常に「楽しむ」ということを大前提にダンスと向き合う様になり、これまで以上にダンスに対する向上心が高まっています。
その他にも、今回の作品を通してお客さんに何を伝えたいのかを明確にすると共に、それをダンスでどう表現していくのかなど、KEITA先生の作品に関われたからこそ学べたことが多くありました。
今回の後期公演を通して、これらのインプットできたことがたくさんあります。
残りの公演や、これからの貴重な３年間、自分の大好きなダンスを「楽しみながら」、今回の学びを活かし、日々の積み重ねを大事に過ごしていきます。