11月10日(金)にマーク・グローウェルズ客員教授による、マスタークラスを開催し、管楽器コースフルート専攻の12名がグループレッスンを受講し、約10名が聴講しました。
マーク・グローウェルズ先生は、1978年よりベルギー放送交響楽団首席フルート奏者を務めた後、ソリストになられ、世界各国で年間100回以上のコンサートに出演し、同時にマスタークラス等の指導も行われています。かつてベルギー王立音楽院で教鞭をとられ、現在はモンス王立音楽院の名誉教授に就任されており、本学の客員教授です。
マスタークラスについて、佐藤大祐先生からご報告いただきました。
今回は課題を決めてのグループによるマスタークラスとしました。バロック音楽、古典音楽、ロマン派の音楽、ピアソラのタンゴの歴史という 課題で、各グループが練習、研究してきた曲を演奏したり他の学生の演奏を聴いたりと受け身の聴講とは一味違った集中力のあるマスタークラスとなりました。 タンゴの歴史では洗足学園音楽大学ならではのワールドミュージックコース バンドネオン専攻の学生にも加わってもらって特別なマスタークラスとなりました。 マーク先生のアドバイスで私が特に重要だと感じたのは音色の変化により聴衆の心をつかむ感覚、音の方向性による音楽の勢いの変化という事です。 マスタークラスの中でマーク先生はたくさん吹いてくださいましたがフルートの概念を打ち破る様な彼の音色の変化には学生達も驚きを隠せませんでした。 マーク先生の音楽を学生達にもこんな音楽もあるのだと伝える事ができて 私にとっても幸せな一日となりました。 |
また、受講した3年生の中村愛美さんにコメントをいただきました。
振り幅の限界がない表現とフレーズの色の変化、種類の多さは毎度のことですがやはり圧倒されました。今回の講義で1番刺激を受けたのは色の変化によるフレーズの表現です。それだけで音楽の方向性や作曲者の想い、そして音へのこだわりが生まれると感じました。グループレッスンという初めての経験でしたが同じ曲を客観的に聴き、変化を感じられるのが良かったと思います。 |
洗足学園音楽大学管楽器コースでは、国内外で活躍されている演奏家による実技レッスンによる基礎力と演奏技術の習得を目指しています。また、洗足ならではの多彩な合奏授業に参加し演奏経験を積み重ねています。さらに、今回のようなマスタークラスの講師として世界で活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。