8月29日(火)に、ニコラ・バルディルー先生によるクラリネットのマスタークラスを開催し、クラリネット専攻の7名が受講しました。
ニコラ・バルディルー先生はこの上ない超絶技巧とインスピレーションを誇る名ソリストの一人として、ヨーロッパおよび世界各地の名門オーケストラから頻繁に招かれており、 フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の楽員としても活躍され、2011年からは同団のソロ首席クラリネット奏者を任されています。また、2006年からリヨン国立音楽院の教授、近年、スコットランド王立音楽院(グラスゴー)の客員教授に就任され、世界各地で多数のマスタークラスも開催されています。
表現力を向上するためのマスタークラスでは、各受講生の表現力を向上させるためのポイントを個別に熱心に指導していただきました。また、マスタークラスの最後にはバルディルー先生による模範演奏を披露していただき、受講生および聴講生は多くのヒントを得ることができました。なお、通訳は管楽器コースの木主里絵先生、ピアノ伴奏は鈴木由紀子先生にご対応いただきました。
受講した3年生の髙橋美乃さんにコメントをいただきました。
ニコラ・バルディルー先生の演奏は非常に繊細で且つ芯のある音色と表現がとても魅力的でした。先生から「神経質にならないで楽しむことが大切だ」とアドバイスをいただき、表現するために最適なフィンガリングやアンブシュア、ニュアンスなどを細かく教えてくださいました。他の受講生のレッスンでも同様の印象を受け、音楽の根本的な部分を再確認する良い機会となりました。先生の模範演奏の演奏もずっと聴いていたいと思う演奏で、教えていただいたことを吸収して、より説得力のある演奏をできるよう精進したいと思います。 |
洗足学園音楽大学管楽器コースでは、国内外で活躍されている演奏家による実技レッスンによる基礎力と演奏技術の習得を目指しています。また、洗足ならではの多彩な合奏授業に参加し演奏経験を積み重ねています。さらに、今回のようなマスタークラスの講師として世界で活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。