トピックス

アレッサンドラ・ブルスティア教授の特別レッスンを実施しました。

2023.08.02

6月29日(木)にピアノコースの5名が、イタリアのモンテヴェルディ音楽院のアレッサンドラ・ブルスティア教授の特別レッスンを受講しました。

 

ブルスティア先生は、ソロだけでなく、室内楽やオーケストラ作品の演奏にも取り組んでおられ、非常に広いレパートリーを持っていらっしゃいます。今までにシューマンやリスト、シュトラウス、バルトークの作品がフェニックス・クラシックスよりレコーディングされています。また、それらのレコーディングは、革新性や音色の変化に於いて高い評価を得て、雑誌にも特別掲載されました。室内楽の分野でも成功を収め、モーツァルトイヤーには、ミラノでモーツァルト三重奏曲全曲を演奏され、そのパフォーマンスは非常に高く評価されました。モンテヴェルディー音楽院の教授であり、様々な著名な音楽協会の活動に貢献していらっしゃいます。

 

レッスンでは、曲の背景やできた状況をより明確に把握し、希望する表現をより具体的に体現するためには、どの様に打鍵をするのか、体、手、腕の使い方、ペダルの使い方など、多岐に渡り、模範演奏を交えながらアドバイスを頂きました。受講した学生も、いつもと違う視点からアドバイスをいただき表現力の幅が広がったことに大変満足していました。なお、島田彩乃先生に通訳をご担当いただきました。

 

受講した4年生の山口琴世さんにコメントをいただきました。

曲自体が持つイメージや、それに対してのアプローチをもっと自分の中で明確にして曲に表すことの重要性を学びました。手のどこに意識を持っていけば理想の音に近づくのか丁寧に教えてくださったので、理解しやすかったです。普段とは違う視点でのアドバイスは、視野が広がり自分の引き出しがまたひとつ増え、とても良い勉強になりました。今回このような対面での貴重な経験をさせていただいたことに感謝致します。ありがとうございました。

 

洗足学園音楽大学ピアノコースでは、基礎力養成のための実技レッスンに加え、ピアノ二重奏や他楽器との室内楽の演奏機会、さらなる演奏技術と表現力の向上のため学内コンクールやオーケストラとの共演などの豊富な演奏経験を積むための「場」を数多く提供しています。さらに、今回のような特別レッスンの講師として世界でご活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。