6月19日(月)に、パリ国立オペラ座管弦楽団のテューバ・ソリストであるファビアン・ワルラン氏によるテューバのマスタークラスを開催しました。
ワルラン氏は、パリ国立オペラ座管弦楽団 テューバ・ソリスト、パリ国立オペラ座の金管五重奏団のメンバーでもありCDも複数枚リリースされています。また、2015 年、ジュネーブ高等音楽院テューバ科の教授に就任され、2022 年、パリ国立高等音楽院教授にも就任されました。コロンビア、ベネズエラ、韓国、中国、日本、アメリカ、イタリア、スペイン、ドイツ、ベルギー、マヨット、ニューカレドニアでマスタークラスを開催され、教育者として後進の育成にも努められています。
学部生5名と大学院生1名がマスタークラスを受講し、表現力を向上するためのポイントを個別に熱心に指導していただきました。マスタークラスでは、各受講生の問題点に合わせて即座にエクササイズを構築するなど、きめ細かく柔軟な指導をしていただきました。また、同じ受講曲でも、受講者の状況(オーケストラの募集オーディションか、自身のスキルアップか)に応じた形で、指導のポイントをはっきりと変えられていたことも印象的でした。なお、通訳は管楽器コースの橋本晋哉先生、ピアノ伴奏は秋元一夢氏にご対応いただきました。
受講した4年生の澤田 翔也さんからマスタークラスについての感想をいただきました。
ファビアン・ワルラン先生のマスタークラスを受けて 私は今までコロナ禍があったこともあり、動画を通じてでしか先生の演奏に対する意識や練習法を知ることができませんでした。ですが、今回マスタークラスを受講させて頂き、実際に吹く姿を間近で見ることで先生の音楽の根本になる息の使い方や、曲の音楽性など、日頃の自分自身に足りないところを教えて頂くことが出来ました。 海外で活躍されているトッププレイヤーのレッスンを受講出来たことは、私の中でとても貴重な経験だったと思います。 今回の経験を今後の練習に取り入れて精進していきたいと思います。 |
洗足学園音楽大学管楽器コースでは、国内外で活躍されている演奏家による実技レッスンによる基礎力と演奏技術の習得を目指しています。また、洗足ならではの多彩な合奏授業に参加し演奏経験を積み重ねています。さらに、今回のようなマスタークラスの講師として世界で活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。