今回は管楽器コースの授業『吹奏楽研究2~4』をご紹介します。この授業は洗足ウインド・シンフォニー、ブルー・タイ ウインド・アンサンブル、グリーン・タイ ウインド・アンサンブルの3つの団体に分かれています。その中から今回は洗足ウインド・シンフォニーを取材しました。
この授業を担当されている池上亘先生に授業について、お話を伺いました。
池上 亘先生
洗足ウインド・シンフォニーは、洗足の吹奏楽研究という授業のひとつです。吹奏楽という形態を用いて合奏の研究を行っています。授業は基本的に、企画されたコンサートやイベントに向けてリハーサル形式で進めていきます。そして、それらの成果を、本番での演奏という形で表現していきます。
我々、洗足ウインド・シンフォニーは、優れた演奏内容を追求していくことはもとより、学生達の自主性、自発性を基本とし、それにより優れた組織を創り上げていく事も大切にしています。
世界的に活躍されている一流の指揮者をお迎えして演奏をしていく上で、学生達が受身になる事なく、一人一人が音楽家として毅然と対応出来るように、日々研究を続けていく、それが洗足ウインド・シンフォニーです。
また、この授業を履修している学生さんにもコメントをいただきました。
及川 夏海さん(4年生)
2年生の時から洗足ウインド・シンフォニーを履修し今年で3年目になりました。3年生、4年生とインスペクターを務め昨年はなかなかうまくウインドをまとめることが出来なかったので、今年は昨年出来なかったことを履修生や先生の力をお借りしながらより良い1年になればと思います。ウインドは授業の空気感が良くて、池上先生や滝澤先生も熱く指導して下さり毎回の授業があっという間です。そんな楽しいバンドに居れるのも1年ないので全力で取り組みたいと思います!
洗足学園音楽大学管楽器コースは、各専門楽器でソロと合奏における音楽の追求を行います。その指導にあたるのは世界で活躍する演奏家をはじめ、一流の指導陣です。一流プレイヤーの音、表現、発想、人間性に触れることから、あらゆる音楽シーン、および音楽の真髄に迫ります。カリキュラムの特色は、合奏系の授業と演奏会の本番が豊富にあることです。聴衆に対する責任と緊張感は、演奏家としての成長を最も効果的に導いてくれます。
室内楽、オーケストラ、吹奏楽をはじめ様々なアンサンブルを通じて、ソリストとしての能力に加え、柔軟な表現力を身につけることができます。それらを学ぶことは、プロの音楽家としての資質を高めると共に、問題解決能力という、これからの社会に必要な「人間力」を養うことにもつながります。