今回ご紹介する音楽教育コースの授業『音楽教育研究Ⅰ』は、4月に入学したばかりのフレッシュな1年生が履修しています。
先生の問いかけに対し、学生同士で話し合いながら回答するなど、コミュニケーションを取りながら授業を受けていました。
音楽教育コースのアカデミックプロデューサーであり、この授業を担当されている佐藤昌弘先生にお話しを伺いました。
佐藤 昌弘先生
「音楽教育研究Ⅰ」は音楽教育コース1年次の必修科目です。この授業は、学校教育の音楽科で取り上げられる表現領域の3つ、すなわち歌唱、器楽、創作(小学校は音楽づくり)と鑑賞領域に関する授業づくりについて研究し、そこから模擬授業の実践を通して、音楽教育という分野において必要不可欠な基礎力を培うことを目標としています。4月の授業ではその前提として、学校教育で音楽を学ぶ・教えるということはいったいどういうことなのか、そのためにどのような授業が求められているのかについて詳しく講義しました。
5月からは授業づくりの研究・実践に移り、その手始めとして、今回は中学校の鑑賞授業のワークシートを制作するという題材を取り上げた次第です。
またこの授業を履修している学生さんに授業の感想を伺いました。
服部 友希那さん(1年生)
「音楽教育研究I」の4月の授業を通し、現在の学校教育全教科の目標とする資質・能力には、『知識・技能』、『思考力・判断力・表現力』、『学びに向かう力・人間性』という「3つの柱」があることを学びました。そしてこれらの実現のため、生徒たちが主体的に取り組み、仲間と協力し合って学ぶことは「アクティブ・ラーニング」ということを知りました。私は将来、そのような音楽の授業が行え、生涯にわたり音楽を愛好する生徒たちの心を育む教員になれるよう、この授業を受講しています。
音楽教育コースでは、音楽教育の現場でしっかりと力を発揮できる技能と知識を大学時代で養い、向上心を持つ教員や指導者として社会で活躍する人材を育成しています。在学中の豊富な演奏体験、1年次からの専門教育の実施、3年次からの教育現場での経験などの充実したカリキュラムにより、音楽教育の優れた人材を育成する体制を整備しています。今後も音楽教育コースは、「音楽の魅力を、次世代につなぐ架け橋に」をモットーに、これからも音楽を世に広めるための文化社会貢献に関わり続けていきます。