イェルカ・ウェーバー(Jelka Weber)先生(通訳:木内悠貴先生)のオンライン・マスタークラスを2月4日(土)に洗足学園音楽大学管楽器コースのフルート専攻の学生向けに実施しました。
イェルカ・ウェーバー先生は8歳からフルートを始められ、1996年よりマグデブルク・フィル・ハーモニー管弦楽団のフルート首席奏者を務められ、1997年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に入団され現在に至ります。オーケストラの他に、ソリストや室内楽奏者としても活躍されています。また、ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーで後進の指導にもあたられています。
渡部 亨先生の開会の言葉に続き、ウェーバー先生に、選抜された3名のフルート専攻の学生の演奏の指使い、テンポ、柔らかさ、音質、片足での演奏、演奏時の身体の重心など各学生の演奏の表現力を高めるために細かくご指導いただきました。ウェーバー先生はハンブルクから参加され、洗足学園音楽大学で演奏する受講生をご指導いただきました。フルート専攻の学生もシルバーマウンテンの会場でマスタークラスを聴講し、各自の演奏表現向上のヒントを得たようです。
受講した4年生3名に感想をいただきました。
中川 彩さん
初めは緊張していましたが、イエルカ先生の音を聴き魅了され、先生のお人柄のお陰もあり徐々に慣れていきました。自分に足りないことや演奏するにあたり身体の使い方等も教えていただき今までとは違った考え方を知り、新たな課題も見つかり非常に勉強になりました。また、1つ1つの言葉選びや伝え方がスっと心に入ってくるもので先生の音や表現がもっと好きになりました。今回教えていただいた事を今後の演奏に活かしていきたいです。
梅崎真綾さん
イェルカ・ウェーバー先生のオンライン・マスタークラスを受講して、新しい考えや工夫をアドバイス頂きとても勉強になりました。小さな事でこんなにも変わるのかと驚きを隠せませんでした。普段練習している時には気づくことができなかったので、すごく新鮮な気持ちでレッスンを受けることができ、楽しかったです。また、今回はオンラインだったので実際にお会いしてレッスンを受けてみたいなと思いました。貴重な機会をありがとうございました。
榊原里來さん
イェルカ・ウェーバー先生の言葉の一つ一つが私の心と体に馴染んでいき、みるみるうちに音が伸び、音楽・演奏が豊かになっていくのを肌と耳で感じました。
演奏を追求していくうちにどうしても技術の部分に意識が持って行かれがちですが、音楽に対するイメージを自らの言葉でしっかり持つことが大事なことであり、何かを変える時は今まで自分がやっていた事を180°変化させてみることが大切だと、身をもって再確認することができました。また、体の使い方や私のクセに対して気づきやヒントを与えてくださり、しっかりと向き合うことができた時間でした。
そして、あっという間に進んでいくレッスンの中で、先生からいただいた様々な言葉を一つも取りこぼすまいと、よく噛み味わって自分に反映させて行く中で、音楽が生み出すうねりや推進力・心を震わすエネルギーを身をもって体感していると、必死に食らいついて行く自分とは別に、やはり音楽は、なまものだとゾクゾクする感覚を喜んでいる自分がいました。
今回はこのような素敵な機会をいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。イェルカ・ウェーバー先生をはじめ、関係者の皆様ありがとうございました。
洗足学園音楽大学管楽器コースでは、国内外で活躍されている演奏家による実技レッスンによる基礎力と演奏技術の習得を目指しています。また、洗足ならではの多彩な合奏授業に参加し演奏経験積み重ねています。さらに、今回のようなオンライン特別レッスンの講師として世界でご活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。
協賛いただきましたヤマハ株式会社及び(株)ヤマハミュージックジャパンの皆様ありがとうございました。