11月6日(日)にブリティッシュブラス第55回定期演奏会を前田ホールににて、関係者のお客様のご来場と配信によるハイブリッド公演として開催しました。
公演名:ブリティッシュブラス第55回定期演奏会
日時: 2022年11月6日(土)開演14:30(開場14:00)
会場: 洗足学園 前田ホール
指揮:福田昌範
指揮:山本武雄
演奏 : 洗足学園音楽大学ブリティッシュブラス
プログラム:
【第1部基本編成】指揮:福田昌範
B.スマイリー、M.ガースメール& B.ファーレル/シャインダウン
B.アッペルモント/ブリュッセルレクエイム
【第2部中編成A】指揮:山本武雄
M.アーノルド/パドストウの救命ボート
L.ヴォーン・ウィリアムズ/序曲「ヘンリー五世」
G.ヴィンター/ジェームズ・クックサーカムナビゲーター
【第3部中編成B】指揮:山本武雄
J.ウィリアムズ/リバティファンファーレ
J.ウィリアムズ/映画「プライベート・ライアン」より『戦没者への讃歌』
J.ウィリアムズ/映画「スター・ウォーズ」よりファントム・メナス組曲
今年のブリティッシュブラスの履修者は140名を超えています。履修者は3つのバンドに分かれ、この日に向けて日々練習を重ねてきた成果を見事に披露してくれました。ブラスバンドは「動くオルガン」とも称されており、重厚かつきらびやかなサウンドを前田ホールに奏でてくれました。会場からも大きな拍手をいただき、学生たちも来場された皆様に喜んでいただけたことを誇りに感じていました。
今回出演した4年生トランペット専攻の高木美雨さんにコメントをいただきました。
私は基本編成のプリンシパル・コルネットとして学生生活最後となる定期演奏会に参加しました。
今回の曲は、今までの曲よりもかなり難易度が高く、数々のハイトーンや連符を多く含んだ難しいパッセージなど、練習では困難を極めました。吹奏楽版で演奏したことがありましたが、原曲のブリティッシュ編成ならではの、金管楽器の華やかなサウンドの方が、好きになりました。
しかし、福田先生の丁寧なご指導の下、曲がどのように構成されているかをみんなで一から学ぶ中で、少しずつ音の形、音楽の表情を揃えていきました。
本番当日は、少し緊張はしていたものの、基本編成のメンバーで今までやってきたリハーサルの成果を出すことができ、お越しいただいたお客様にもたくさんの拍手をいただくことができました。
ブリティッシュの本場と同じ編成をしっかりと組み、演奏会ができたことはとても貴重な経験だと感じています。
この授業を通して、ブリティッシュブラスのオリジナル作品に触れ、実際に演奏会を開催することで、ブリティッシュサウンドをしっかりと学ぶことができました。
管楽器コースは、各専門楽器でソロと合奏における音楽の追求を行います。その指導にあたるのは世界で活躍する演奏家をはじめ、一流の指導陣です。カリキュラムの特色は、合奏系の授業と演奏会の本番が豊富にあることです。聴衆に対する責任と緊張感は、演奏家としての成長を最も効果的に導いてくれます。室内楽、オーケストラ、吹奏楽をはじめ様々なアンサンブルを通じて、ソリストとしての能力に加え、柔軟な表現力を身につけることができます。それらを学ぶことは、プロの音楽家としての資質を高めると共に、問題解決能力という、これからの社会に必要な「人間力」を養うことにもつながります。