リヨン国立高等音楽・舞踊学校やパリ13区立モーリス・ラヴェル音楽院で教鞭を取られているバスティアン・ボーメ(BASTIEN BAUMET)先生のユーフォニアム マスタークラスを10月6日(木)に開催しました。
ボーメ先生は、フランス国内外で、ソリストとして精力的に演奏活動をされながら、世界各地でマスタークラスも行い、後進の育成にも積極的に活動されています。
今回は、学部生6名と大学院生1名がマスタークラスを受講し、ボーメ先生による模範演奏も含めて演奏の表現力を向上させるための貴重なアドバイスやヒントをいただきました。マスタークラスは、オンラインでも配信し、ユーフォニアム専攻の学生がマスタークラスを聴講することで、表現力向上のポイントやヒントを得ることができました。ボーメ先生は、一人一人に丁寧にご指導いただき、大変充実したマスタークラスでした。通訳は、橋本晋哉先生、伴奏は原田愛先生にご対応いただきました。
受講した学部3年生の市村結衣さんのコメントです。
技術面では、自身の課題である連符や高音の音圧の無さでアドバイスを頂きました。高音については自信の無さで演奏に遠慮をしてしまうので、良い方向で自身のリミッターを外せるようになりたいです。連符については、普段の主科のレッスンでもご指導頂いておりますが、遅いテンポから何度も練習し、様々なアーティキュレーションで練習をするという事を今後も続けていきます。
また、表現面では歌い方もそうですが、少しのテンポ設定の違いで表現の豊かさが変わることを学びました。少しの違いですが、落ち着いて演奏ができること、思い描いていた表現が実現できたということに驚きました。
初めは橋本先生の通訳に頼ってばかりだったのですが、レッスン途中からジェスチャーなどでボーメ先生と直接コミュニケーションが取れたことがとても嬉しかったです。
今回、とても貴重なレッスンを受講させて頂くことが出来ました。自身の今後の演奏活動に活かせるよう、練習を積み重ねていきたいと思います。
洗足学園音楽大学管楽器コースでは、国内外で活躍されている演奏家による実技レッスンによる基礎力と演奏技術の習得を目指しています。また、洗足ならではの多彩な合奏授業に参加し演奏経験を積み重ねています。さらに、今回のようなマスタークラスの講師として世界で活躍されている演奏家の方々を講師としてお招きし、学生が表現力をより一層磨いていくための教育体制を構築しています。