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東日本大震災への支援活動/対応

東日本大震災復興祈念 ふくしま復興祈念特別演奏会 in 郡山 参加報告

2016.02.02

~参加学生からのコメント~

11月7日、洗足学園音楽大学サクソフォーンオーケストラは福島復興祈念演奏会に出演させて頂きました。
3.11の不幸があったにも関わらず、福島の皆様はとても前向きで力強く、私達にとって良い刺激となり逆に勇気づけられました。
貴重な場を頂いて、出演者一同大変感謝しております。本当にありがとうございました。
私達の演奏が福島の皆様にとって少しでもお力になれれば幸いです。
一日も早く復興が進み、皆さんがより良い生活を取り戻されますことを心よりお祈り申し上げます。

音楽学部 管楽器サクソフォーン専攻 4年 佐藤 春花

~参加講師からのコメント~

 平成27年11月7日、郡山市民文化センター大ホールに於いて東日本大震災復興祈念 ふくしま復興特別演奏会が行われ、本学サクソフォーンオーケストラ(以下サックスオケ)が参加させて頂きました。

あの未曾有の震災により福島県は地震や津波の被害のみならず、福島第一原子力発電所の事故や風評被害により今もなお不自由な暮らしを余儀なくされている方々が多く、早く復興したいという気持ちは募るばかりです。震災より5年が経とうとしていますが、これまで様々な分野より支援の手が差し出され、その中でも音楽の力により、被災された方々の心を癒し、少しでも希望を持って頂けたらと、本学も被災地支援活動を続けています。

これまでも福島県吹奏楽連盟により、県内にて「ふくしま復興祈念特別演奏会」が開催され、吹奏楽を通じ福島県の元気と音楽の尊さが発信されてきました。今回も、県外からは洗足学園音楽大学、東邦音楽大学、ヤマハ吹奏楽団が、県内からは各支部合同バンド、震災後も東北代表として全国大会に出場している磐城・湯本・平商業高等学校他が参加し、二日間に渡り盛大な記念演奏会が開催されました。

企画段階で各音楽大学に対し吹奏楽の派遣をと打診がありましたが、本学についてはあいにく吹奏楽団の都合がつかず、サックスオケでの参加となりました。2000人収容の大ホールで吹奏楽と比べ心配な面もありましたが、逆にサックスオケの演奏を初めて聴く方が多く、「同族楽器ならではの一体感あるサウンドと、クオリティーの高い表現力でとても素晴らしい」と高評を頂きました。今回の演奏会コーディネーターの国立音楽大学名誉教授・大阪先生、福島県吹奏楽連盟理事長・根本先生からもとても歓迎され、その後も本学の働きを各所で話題にして頂いている様子で本当に光栄でした。参加をした本学生の中にも東日本大震災により被害を受けた者もいて、「在学中にこのような演奏会に参加でき本当に良かった」と目を潤ませて語ってくれました。決して自己満足ではありませんが、支援を行うということはある程度の力がないと中途半端になり出来ません。ここまで本学が支援を続けられたのも学園に力があり、そこにいる学生に活力がある事に他なりません。

最後に実際参加をして感じました事は、子供たちが本来の元気さを取り戻すことは簡単ではなく、まだまだ時間がかかるという事です。人はそれぞれ生活があり、先の大震災の記憶もどんどん薄れて行きつつあります。そのような現状の中でも、引き続き被災地の復興を祈願し、本学に出来る事を推進し社会貢献ができる学生がたくさん育つよう願って止みません。

サクソフォーンオーケストラ責任者 教授 岩本伸一