7/3(火) ミラノ・スカラ座 音楽総監督のジェームズ・ヴォーン氏による特別レッスンが行われました。
多角的な視野からの貴重なレッスンは、院生にとって非常に充実した時間となりました。
大学院2年ピアノ専攻 森岡姿帆
7月3日。ヨーロッパ各地でご活躍されているミラノ・スカラ座 音楽総監督ジェームズ・ヴォーン先生による特別レッスンが行われました。ジェームズ先生のピアノの音色はもちろん、お話しのされ方も心地よく、とても表情豊かで終始あたたかな雰囲気のレッスンでした。
私は、R.シューマン作曲 交響的練習曲作品13をみていただきました。レッスンのはじめに一度全曲を通し弾き終えると、ジェームズ先生は「あなたのすべての人生をかけて、様々なサウンドを追求して探す“extraordinary project”を始めよう」とおっしゃいました。そして、f(フォルテ)の中でもカジュアルなf、スペシャルなf、ライトなf…とコントラストが必要なことや、スタッカートにも数え切れない種類の表現があることを実際に演奏も交えて分かりやすく丁寧にご指導くださいました。今回のジェームズ先生のレッスンを通して、改めて自分の音を追求する大切さを感じ、大変貴重で有意義な時間となりました。先生にいただいたアドバイスを胸に、今後は更に音色表現の幅を広げていきたいと思います。
ジェームズ先生をはじめ、通訳をしてくださった板波利加先生、そしてこのような素晴らしい機会を作ってくださった先生方に心より感謝申し上げます。