教職課程の履修について

③ 教員免許状の取得について

保証人の皆さんへ

教員免許状の取得について

洗足学園音楽大学 教職センター

 本学には、教育職員免許状(以下、「教員免許状」)を取得できる教職課程があります。毎年、新入生のうち約3分の1の学生が教員免許状の取得を目指し1年次から教職課程の授業を履修しています。しかし、教職課程履修者の半数が途中で挫折してしまうという現実があります。卒業に必要な科目の修得の他に、教育職員免許法で定められた、多数の教職課程の科目を修得することになるからです。定められた授業科目には本来の学部の授業に加えて、4年間で40単位前後が加わります。4年次に実施される教育実習においても、その受入条件として公立学校の教員採用試験の受験を義務化する学校(教育委員会)も年々増加しています。これらは時間的にも容易ではなく、教職への情熱と「教員免許状を必ず取得する」という強固な意志が必要です。中途半端な気持ちでは教員免許状の取得はできません。

 また、最近の教育を取り巻く状況を見ても、「いじめ・不登校・児童虐待など」の増加、スマートフォンやインターネットの普及による事件・事故、そして学力格差問題など、これまでの学校教育だけでは対応が困難な問題が山積しています。このような状況下においては教員免許状取得者にふさわしい資質、能力を身につける必要が社会的にも要請されております。

 本学も、教育職員免許法に則り、教職科目を設定(履修費:4年間30万円)しています。教職課程を履修する学生は、いわば2つの「学校」を兼ねて学ぶことになります。音楽科の教員を目指す場合、授業でのピアノ伴奏力やソルフェージュ力等の教科指導に必要な技能・能力はもとより、生きていく子ども達を正しく導く指導に必要なコミュニケーション力や識見の蓄えが大きく問われており、日々の継続的な積み重ねが必要です。

 このように、教員免許状を取得するためには大きな努力が必要です。教職課程の履修を希望する際は、学生自身が自己の適性を見つめ、確固たる意志を持って、入学式までの間に準備を整えられるよう、ご家庭でもお話し合いください。また、入学後は日々の授業を重視し、教員免許状を得るにふさわしい資質・能力・態度を培えるようご協力ください。