活躍する卒業生

現代邦楽コース

中 香里

「多くの音楽と出会ってください」
数ある音楽大学のなかでも邦楽コースが開設されている大学は多くありません。洗足学園音楽大学には現代邦楽コースが存在し、日本の伝統音楽を未来へ継承していく若者たちが日々学んでいます。講義や実技レッスンでも邦楽のものは数多く、現邦コース以外の学生さんも伝統音楽に触れるチャンスは沢山あります。また邦楽ミュージカルや邦楽器による協奏曲など、今までにない新しい活動が様々に展開されています。
私は邦楽器と洋楽器とのコラボレーションを目指して洗足での大学院生活を邁進し、その後は邦楽演奏家として他ジャンルの音楽とのコラボ活動なども展開しています。その中で、楽器や種類は違えど音楽の根源は同じなんだなぁといつも感動し、音楽の可能性が無限大であることを改めて実感しています。このように考えられるようになったのも洗足での経験があったからこそで、私の音楽の基礎となった2年間の大学院生活に感謝してもしきれません。
洗足では沢山の人との出会いだけでなく、沢山の音楽との出会いが待っています。この素晴らしい環境のなかで多くの音楽に触れ、人間的にも音楽的にも成長していってほしいと願っています。

Profile
東京都出身。芸名:中彩香能。山田流箏曲を母・亀山香能に、現代三味線を西潟昭子師に、河東節三味線を人間国宝・山彦千子師に師事、「山彦香里」の名を許される。
東京藝術大学卒業。在学中、宮城賞受賞。洗足学園音楽大学大学院修士課程修了。在学中、前田音楽奨励賞受賞・前田記念奨学金奨学生に選ばれる。大学院「コンチェルトの夕べ」ソリストオーディション合格、原田幸一郎指揮・洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団と三味線協奏曲を共演。卒業時、各部門の首席奏者による「大学院グランプリ特別演奏会」に出演。2008年第5回東京邦楽コンクール第1位(日本伝統文化振興財団賞)受賞。2010年NHK邦楽技能者オーディション合格。2012年第18回くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞・文部科学大臣奨励賞(第1位)受賞。
これまでに国内の各地で演奏を行うほか、アメリカ・イギリスにて演奏会を行う。2010年3月には金聖響指揮・神奈川フィルハーモニー管弦楽団と、ソリストとして三味線協奏曲を共演。NHK-Eテレにっぽんの芸能・芸能百花繚乱「今かがやく若手たち」出演、NHK-FM「邦楽のひととき」出演。財団法人地域創造の2012年度邦楽地域活性化事業にチームリーダーとして参加。2013年2月には作曲家・弦哲也氏を座長に据えた「北区の演歌座」にて特別演奏、弦氏の歌・ギターと三味線とで《天城越え》を共演。2013年6月、歌舞伎座杮落公演「助六」に河東節の三味線方として出演。2013年10月、第2回リサイタルを開催。現在、古典・現代の演奏活動を展開すると同時に、三味線・マリンバDuo「華弾」を結成するなど和楽器と洋楽器のコラボレーションを積極的に行っている。また、三味線の新たな可能性を追求し、三味線の魅力を広く発信するべく女性三味線弾き3人グループ「三味線なでしこ」として活動中。
洗足学園音楽大学講師。はいから和楽器教室大井町・高円寺両校講師。

※プロフィールはメッセージ掲載時のものです。

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