私は現在、東京都内の小学校で音楽専科教員として勤務しています。洗足学園音楽大学音楽教育コースに在学中からの夢である音楽の先生になることができ、日々子どもたちと楽しみながら音楽を教えています。「小学校の音楽」といえども、合唱、器楽合奏、音楽づくり、鑑賞など、その授業内容は実にさまざまです。実際に働き始めて、在学中に学んだことが生かされていることに気づく場面が多々ありました。音楽教育コースでは、授業づくりの基礎からより実践的な指導法まで、音楽の授業に関わる内容を幅広く学びました。例えば、ワークシートの作り方や、分かりやすいプレゼンテーションの仕方、さらに相手に伝わりやすい話し方などの授業は、どれも基本的なことではありますが教員としての資質に直結します。また、さまざまな楽器編成でのアンサンブルに参加した経験は器楽合奏の授業に、100人規模の合唱団を指揮、指導した経験は合唱の授業に生かされています。その他にも、在学中にさまざまなコース生と関わりを持てたことで、卒業後もそれぞれの専門性を持った仲間と情報交換し合えるのも洗足学園音楽大学ならではの魅力だと感じています。日々進化し続ける音楽という領域であるからこそ、音楽教育コースで専門性を磨きつつ、他コースの多彩な音楽の世界に触れて視野を広げられたことが、教員となった今の私の揺るぐことのない確かな基盤となっています。
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