活躍する卒業生

ジャズコース

木原 塁 トランペット

私は、短期大学で2年間クラシックを学んでおり、そちらを卒業したタイミングでジャズコースが開設されました。
そのまま受験はできませんでしたが、聴講生として在籍していた時に1期生の皆さんと一緒に「ゲット・ジャズ・オーケストラ」の前身となるビッグバンドに参加させていただき、その1年後にジャズコースに入学する事になったので、結局3年間お世話になった事になります。
2期生の同期は、とても優秀な人から曲者まで個性的な面子が揃っていて面白かったですね。
当時はビッグバンドよりコンボ、トラディショナルよりモダンといった風潮だったと記憶してますが、今は色々なスタイルのジャズが学べると聞いて羨ましく思います。
その頃は私もプレイヤー志望でしたが、当時既に吹奏楽やビッグバンドの編曲を始めていて、ジャズコースではアレンジングの授業があり、とても嬉しかったのを覚えています。実技以外でも、ジャズハーモニーなどの理論的なクラスは、今の仕事にとても役立っています。

◆Message◆
音楽を生業としようとすると、相手のリクエストに応えたり、応えられる自分でいるために準備したり、練習したり研究したり・・・必ずしもやりたい事だけやればいいわけでもないという事があると思います。
そうした中で「自分を曲げてはいけない所」と「柔軟にならなければいけない所」の判断に悩むこともあるかも知れません。これは、ジャズでも、他の音楽でも同様だと思います。
また、相手がどんな人でも自分が何歳になっても、違う価値観を持っている人に学ぶ事があります。その時に、頑なにならず受け入れられる事も大切でしょう。
強い意思を持って、柔軟で、そして謙虚に学んでください。

Profile
1975年東京都生まれ。
洗足学園短期大学音楽科卒業。管楽器専攻およびジャズ専攻にて、トランペットを富田悌二、原朋直の各氏に師事。
在学中より演奏・指導などの研鑽を積み、2000年よりアレンジャーとしての活動を本格的に開始。
今までにTHE WIND WAVEを初めとして、東京佼成ウィンドオーケストラ、シエナ・ウィンド・オーケストラなどに作品を提供。
国内・外で多数発表している出版作品は全て編曲。そのほとんどがポピュラーアレンジ作品であるため、吹奏楽編曲家としては異質な存在として知られている。そのアレンジは、決して演奏は容易ではないが本物のサウンドを追求するものとして、一部に定評がある。
マンハッタン・ジャズ・クインテット/オーケストラのリーダーであるデヴィッド・マシューズとは深い親交があり、作品と制作に対しての姿勢を高く評価されている。
現在は、吹奏楽・ビッグバンドなどの編曲、指導・指揮を手がける一方、自身での制作や録音・ライブサポートなどといった演奏活動もおこなう。
また、「生の楽器と演奏をもっと身近なものに」との考えから、SNS発の吹奏楽団の指揮や、別名義では管弦楽団のメンバーとして『ニコニコ動画』公式イベントにも演奏参加。愛好家とも積極的に交流するなどして、啓蒙活動もおこなっている。

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※プロフィールはメッセージ掲載時のものです。

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