トピックス

音楽環境創造コースの授業「照明」のグループレッスンを紹介します。

2024.12.12

今回は音楽環境創造コースの授業「照明」のグループレッスンをご紹介します。
この日は学年ごとに分かれて作業を行っていました。

 

レッスンの担当教員である照明の瀬戸あずさ先生に、授業についてお話を伺いました。

瀬戸 あずさ先生

音楽環境創造コースのグループレッスンは、授業で教える内容が各先生の采配に委ねられています。先生がどのジャンルの公演を担当しているかによっても、使用する調光卓や授業の内容は変わります。私のクラスは、学内の演奏会で学生たちが習得したことを披露する機会が多いこともあり、前期・後期各15コマの内を「学内の演奏会に参加」と「実技をレクチャーする」に分けて半分半分のウェートで授業を行っています。
通常のレッスンの方では学生が分からないところを解決したり、出来ていない部分を洗い出して掘り下げていく時間にしています。今は1つの仕込みを共有しながら、1年生は調光卓の基礎を確認、2年生は調光卓で実際の仕込みと同じ3Dのデータを作成、3年生は学外で調光卓を使うことを想定して、実際のプロの現場の仕込みのパッチデータを作成するシュミレーションをしています。
演奏会の時は本番に関わる楽しさと、どれだけ緊張するかを体感してほしいと思っています。満席のお客さんの前で準備してきたことをやる、失敗したら失敗したことが人前に出る、上手くいったら達成感が自分の中にリアルに入ってくるという環境を体験してほしいです。そうすることでみんな現実と向き合うと思うんです。高校までの授業は上手くいかないことがあっても他人や環境のせいにすることが出来たかもしれませんが、演奏会で本番に参加するということは自分のやったことが全体に知ら占められて、ダイレクトに結果が返ってきます。その時の緊張感が将来仕事を選ぶきっかけに繋がればいいなと思っています。

 

また、この授業を履修している学生さんにもコメントを伺いました。

3年 武田 弓果さん

レッスンでは知識と技術を冷静に、根気強く教えて下さいます。どれだけ質問しても全部丁寧に返してくれるのが本当にありがたいです。照明の専門的な知識から、舞台に関わる上でのコミュニケーションや礼儀まで幅広く教えてもらってきました。
入学したての頃、1番最初に教わったのは「返事をしっかりする事」でした。他にも、主催者から公演Tシャツを貰ったらその公演中しっかり着る(頂いたものをちゃんと使っているというアピールになる)という教えが印象に残っています。先生が公演で舞台に向き合う姿勢を見て勉強になることも多いです。具体的には、照明のプロとして他セクションの人へアドバイスや提案をする様子、台本を深く読み込んで演出家と話し合っている様子、無理なものは無理としっかり伝える様子などです。
憧れると同時に自分の動き方を見直すきっかけになっています。

 

音楽環境創造コースでは、音響、照明、制作、配信のスタッフを目指して「音響&制作」「照明&制作」「音響&配信」のように、2つの分野を同時に学んで行くことが出来ます。

声楽、声優アニメソング、バレエ、クラシック、ミュージカル、ロック・ポップスなど様々なジャンルのスタッフワークを学ぶことができるのは洗足学園ならではの特徴です。洗足学園音楽大学には音楽環境創造を含めて19のコースがありますが、お互いに連携しながら新たな挑戦を続けています。コース間連携により舞台の出演やスタッフワークについて学生は在学中にたくさんの経験を積みながら表現力を磨いています。今後も様々な発表の場を用意し、プロフェッショナルな音楽家、舞踊家、音響、照明、制作、配信のスタッフ等の育成を目指してまいります。