11月2日(火)と9日(火)の2日間にわたりアメリカ、ニューヨークのイーストマン音楽院教授のオレグ・クリサ先生のオンライン・マスタークラスを昨年に続き開催しました。3名ずつ計6名の大学院生、学部生が先生の熱心な指導を受けました。日本の午前中、米国では夜にもかかわらず大変熱心にご指導いただきました。クリサ先生の映像は、大教室の大型スクーリーンに表示され、聴講した学生もマスタークラスでの指導内容を学ぶことができました。
受講した学生の演奏について、クリサ先生が気になる個所を音の強弱、テンポ、音程、フィンガリング、弓の使い方など含めて、自ら演奏されながらきめ細かくご指導いただきました。クリサ先生はオンラインレッスンの経験が豊富なため、オンライン故に学生の演奏の表現が上手く伝わっていないのかもしれないがと前置きをされながら、演奏の質を高めるために的確な助言をいただきました。作曲した時代背景やモスクワ時代のエピソードなども含めてユーモアを交えて教えていただきました。
マスタークラスを受講した学生は、先生から教えていただいた多くのヒントを自分のものにし、演奏の完成度を高めるために練習に励んでいます。弦楽器コースでは今後も、海外教員によるオンラインレッスンを含めて、質の高い教育の提供を目指してまいります。
通訳は中一乃先生、伴奏は田中麻紀先生にご対応いただきました。